212: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/19(日) 15:42:55.96 ID:wv2ppvvR0
【>>211
6:生徒会の勝利]
新汰先輩は水泳部の次期部長候補である新山先輩のタイムに僅かに届かず、ユキ先輩は去年の雪辱戦だと名乗りを挙げた倉島先輩に勝利を収める。
そして迎えた勝っても負けても最後の対決。
結果として、わたしは水泳部部長の麻倉舞香先輩に勝利した。つまり生徒会側の勝利が確定する。
「よーしっ! よくやった、天音!」
先輩方が非常に喜んでいるのを確認した後、プールに入ったまま隣のレーンの麻倉先輩を労う。
「お疲れ様でした、麻倉先輩」
「なんだか嫌味っぽいが、まぁ素直に受け取っておくことにしよう。それにしても噂の一年がここまでだとは思ってもいなかった。学年差も水泳に対しても私の方がずっと先輩だと思っていたのだがな」
「少しだけ運動には自信があるんです」
「それ、同じクラスの宮野にも言ったみたいだな」
視線を横にずらすと、宮野さんがこの対決の様子を伺っていた。もう彼女からわたしという存在については聞き取り調査済みらしい。
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