8:名無しNIPPER
2021/09/02(木) 19:19:10.44 ID:Ar4eVVG00
「おお、これはっ…」
あたりはキラキラとした景色に包まれ、いくつもの花がほのかに浮かび走る先に続いていました。
ぽかぽかとした暖かい空気に和み、ついうっとりとした気持ちになります。
9:名無しNIPPER
2021/09/02(木) 19:31:09.40 ID:gjz1WvDO0
「ぎゃ〜〜〜っ、イ、イレイナさ〜〜ん!」
「サ、サヤさん!?」
呼びかけても、サヤさんは聞こえない様子でぎゃーぎゃーと声を上げます。
10:名無しNIPPER
2021/09/02(木) 19:50:35.18 ID:4y/eOQDR0
「うう…ひどい目に遭いました」
サヤさんはベンチにゆったりと座り、ため息をついていました。
11:名無しNIPPER
2021/09/03(金) 19:49:41.53 ID:v8Sc4foy0
喫茶店は、魔法がかけられた遊園地を意識してか、帽子やほうきなどがアクセサリーとして飾られていました。
他にも、微かに光るランプや、明るいともしびなどで部屋が明るくされており、なんとも優雅な雰囲気になっています。
「ずいぶんと凝ったつくりになっているんですね」
12:名無しNIPPER
2021/09/03(金) 20:11:46.48 ID:EXuD+ao20
「さて、何を飲みましょうか」
メニューを眺めていると、サヤさんは言います。
13:名無しNIPPER
2021/09/03(金) 20:35:38.07 ID:1GeouWLW0
「どうぞ」
と持ってこられたメロンソーダは、シュワシュワと気泡がたつうえにレモンが飾りのようについており、
秋になり始めた今の季節にはぴったりともいえる、おいしそうな香りがしていました。
14:名無しNIPPER
2021/09/03(金) 20:44:51.36 ID:Q6IIC7tQ0
「次はどこへいきましょうか」
あたりを眺めると、遊具が沢山あり、どれを遊べば良いのか逆に迷ってしまうようでした。
15:名無しNIPPER
2021/09/03(金) 20:55:21.95 ID:SxsIz9o10
お城までの道のりは、長い長い上り坂となっていました。
坂道にはいくつもの休憩所のようなお店があり、私はサヤさんと共に、休んだり、歩いたり、そしてまた休んでは少しずつ近づいてくるお城に向かって、歩き続けていました。
「どうしてこんなに歩くようなつくりになっているんですかね」
16:名無しNIPPER
2021/09/03(金) 21:16:38.09 ID:DRvgxdv80
「つきましたね…」
私はぐっと背を伸ばし、その横でサヤさんもぐったりしたように腰を曲げ、膝に手を当てていました。
17:名無しNIPPER
2021/09/03(金) 21:42:53.92 ID:7DsiAVC70
「どうしたんですか、サヤさん」
呼びかけると、サヤさんは泣きそうな顔で振り向いて言うのでした。
「ここ、お化け屋敷だそうです」
18:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 06:10:05.15 ID:KeH5AdMi0
「お、おじゃましまーす」
律儀に挨拶をするサヤさんとともにお城のなかに入ると、中は意外にも明るく、お化け屋敷には似つかわしくないシャンデリアが城内を照らしていました。
35Res/36.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20