12:名無しNIPPER
2021/09/03(金) 20:11:46.48 ID:EXuD+ao20
「さて、何を飲みましょうか」
メニューを眺めていると、サヤさんは言います。
「このメロンソーダはとてもおいしそうですね」
「何でも好きなものを飲んでくださいな、疲れた体を癒すためにも」
疲れたときは甘いものがいいでしょう、と私はつけ加えます。
メニューに載っているメロンソーダを見ると、何か注意書きがあるのが見えました。
「サヤさん」
私が指をさすと、サヤさんも気がついてそれを目にします。
「なになに…」
サヤさんはふむふむと頷きながら、説明を読むのでした。
「ええと、つまり。このメロンソーダにも何やら魔法がかけられていて、それは飲んでからのお楽しみと」
「そのようですね」
相槌を打つと、サヤさんはジェットコースターでのできことを思い出したかのように少し不安そうな顔をします。
「イレイナさん、また変な魔法がかけられていたらどうしましょう」
「まぁまぁそう言わずに…」
と言いながらも、少し気の毒に思った私は人差し指を立てて提案をしました。
「それではこうしましょう。私もメロンソーダを頼みますから、もし変な魔法がかかっていたら私のと交換するということで」
そういうと、不安そうにしながらも、「はい」とサヤさんは頷き、私とサヤさんは店員さんにメロンソーダを2つ注文しました。
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