8:名無しNIPPER
2021/09/02(木) 19:19:10.44 ID:Ar4eVVG00
「おお、これはっ…」
あたりはキラキラとした景色に包まれ、いくつもの花がほのかに浮かび走る先に続いていました。
ぽかぽかとした暖かい空気に和み、ついうっとりとした気持ちになります。
ふと下を見ると、さっきまで線路や地面ばかりが続いていたものも、綺麗な小川やたくさんの花に変わっていました。
「これはいいですね」
私は呟きました。
さっきまで感じていた圧迫感のようなものも無くなり、自然に体が浮くようで、見る先には、またキラキラとした景色にたくさんの花ばかり、ついジェットコースターに乗っていたことを忘れてしまいそうです。
なるほど、これが、幻のジェットコースターという名前が付いているゆえんなのですね。
私は名前の理由に納得し、サヤさんに呼びかけました。
「このような空の旅も良いものですね」
「………」
しかし、呼びかけても一向に返事が来ません。
おかしいですね、
私はそう思ってサヤさんに目を向けると、楽しい顔をしているはずのサヤさんは、かっと目を見開き、おどろしいような叫び声をあげているのでした。
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