北条加蓮「藍子と」高森藍子「私たちの大好きな場所で」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 18:58:31.45 ID:olNGque80
□ ■ □ ■ □
加蓮「藍子ってば、ホントにサンドイッチが好きだね」
以下略
AAS
17
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 18:59:32.77 ID:olNGque80
加蓮「よかった。……正直今でもカフェって藍子がいる場所ってイメージがあって、それならファミレスとか、学校とか……事務所や家でもいいや。そこに藍子がいれば、私はいいのかな……って、思うこともあるんだ」
藍子「……、」
加蓮「でもさ、こうして考えるとやっぱり違うみたい。いいよね、カフェって」
以下略
AAS
18
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:00:03.25 ID:olNGque80
藍子「店員さんなんですよ?」
加蓮「店員だけど、絆創膏を貼り付けまくった黒子なんて絶対格好悪いじゃん」
藍子「そうならないために、練習するんです!」
以下略
AAS
19
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:02:02.59 ID:olNGque80
加蓮「あの人もあの人で、普通じゃないんだろうけど……でも、普通の大学生ってところがあるんだよね」
藍子「ありますよねっ」
加蓮「想像だから、違うかもしれないけど」
以下略
AAS
20
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:02:31.59 ID:olNGque80
藍子「加蓮ちゃんも、用意したいものがあったら持ってきて大丈夫ですからね」
加蓮「了解。と言っても内装もほぼ決まったような物だし、持っていくのはせいぜいワンポイントかなー。目を惹き付ける程度の」
藍子「いつの間にか、壁紙やテーブルクロスも決まっちゃいました」
以下略
AAS
21
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:03:02.47 ID:olNGque80
加蓮「外観のことは実際歩いてみないとわからないよね。ってことは今日の打ち合わせは――」
藍子「…………」
加蓮「……あれっ。まだ何かある?」
以下略
AAS
22
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:03:34.26 ID:olNGque80
加蓮「いつか冗談で言った藍子の担当プロデューサー、今こそ名乗る時?」
藍子「それは……う〜ん……?」
加蓮「残念。じゃあ名乗るのやめよっと。でもちょっと惜しい気持ちもあるんだよね……」
以下略
AAS
23
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:04:02.08 ID:olNGque80
加蓮「……藍子?」
藍子「……加蓮ちゃん。加蓮ちゃんはPさんから、あのことは聞いていますか?」
加蓮「あのこと、って……。心当たりはないけど。なんか重大な話?」
以下略
AAS
24
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:04:32.89 ID:olNGque80
藍子「Pさんに……。『あいこカフェ』は3日限定の物ではなくて、本物の……ここと同じように、本当に実在するカフェにしないか、って提案されました」
加蓮「…………」
藍子「と言っても、そこまで決まっているお話じゃないみたいなんです。噂のようなものというか……詳しいことは、なにも決まっていません。私はまだ子どもですから、お店の経営なんて1人ではできないと思います。Pさんはプロデューサーさんですし……もし実現したらどうなるのかは、まだ何も」
以下略
AAS
25
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:07:01.81 ID:olNGque80
>>24
重ねて申し訳ございません。以下の2箇所を修正させてください。
◯上から3行目の藍子のセリフ
誤:藍子「と言っても、そこまで決まっているお話じゃないみたいなんです。
正:藍子「と言っても、そこまで決まっているお話ではないみたいなんです。
以下略
AAS
26
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:07:33.61 ID:olNGque80
藍子「アイドル活動は楽しいけれど、大変です。学校になかなか行けないこともあって、家に帰ってもすぐ寝ちゃう日もあります……ううん、家に帰れない時だってあって、お母さんとお父さんにはその度に心配されてしまいます」
藍子「その上、カフェまでやるなんて……。それってきっと、すごく難しいことですよね」
藍子「芸能人の方がお店をやるというお話は、たまに耳にします。きっとすごく頑張って、いろいろ調べたり、勉強したり……なによりも、やりたいという気持ちが強くあって、やり遂げている方もいます」
以下略
AAS
27
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:08:01.58 ID:olNGque80
加蓮「……半端なのは嫌い、か」
藍子「はい。だから加蓮ちゃんがさっき、まるで私の気持ちを見通したようなことを言った時には……すごく、びっくりしちゃったんですよ」
加蓮「そんなつもりはなかったけど――ううん。まっ、普段私が味わわされているのはそれってことで? たまには藍子が受ける側になってみなさいよ」
以下略
AAS
28
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:09:32.92 ID:olNGque80
藍子「3日限定だけど、自分のカフェをやろうってお話になった時も、すっごく嬉しかったんです。大好きな場所を作れることが、すごくすごく嬉しくて……っ」
藍子「最初は冗談かと思っていたんですけれど、Pさんの真剣な眼差しを見て……私の好きなことを、すくい上げてくれたんだって分かって!」
藍子「もしもそれが、3日だけではなくて、ずっと続けていられるのだとしたら……。ちゃんと拒めないかもしれません。アイドルを続けていきたいって、堂々としていられるかどうか……」
以下略
AAS
29
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:10:02.08 ID:olNGque80
加蓮「正直言うと……藍子なら、どっちもできるんじゃないかって思っちゃうの」
藍子「えっ……?」
加蓮「カフェとアイドル。だって藍子はゆるふわカフェアイドルでしょ?」
以下略
AAS
30
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:11:02.23 ID:olNGque80
加蓮「それにさ……」
加蓮「それに――私も付き合うよ、って言っちゃいそうになって……」
藍子「……加蓮ちゃんも……」
以下略
AAS
31
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:11:32.96 ID:olNGque80
加蓮「アイドルか、カフェの店長さんか、って2択なら、アイドルでいてほしい。そこにアイドルとカフェの店長さんっていう3つ目の選択肢を入れても、その中からアイドルを選んで、今まで通り輝いてほしいって思っちゃうくらいに」
加蓮「それを……それこそ今までずっとやってきたように、私の言いたいこととして藍子に押し付けられないのは……。私も、カフェっていう場所が大好きだからかもね」
藍子「…………」
以下略
AAS
32
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:12:02.76 ID:olNGque80
加蓮「ねえ、藍子。とっても無責任かもしれないけど……打ち合わせ、もう少し続けよっか」
藍子「……打ち合わせ?」
加蓮「これからずっと先のことじゃなくて、まずはこの、3日間限定『あいこカフェ』の打ち合わせ」
以下略
AAS
33
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:12:31.63 ID:olNGque80
加蓮「せっかくのオープンなんだから。別のことなんて考えたら、来てくれるファンの人たちもがっかりしちゃうよ?」
藍子「そうでしたね」
加蓮「ま、そうなる前に私のチョップが飛ぶけど」
以下略
AAS
34
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名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:13:04.60 ID:olNGque80
藍子「さあ、何を決めましょうか。もう1回、最初から見直してみてもいいのかな……」
加蓮「こういう時は見返すのも重要だよね。当たり前のことも……、……あっ」
藍子「内装も、また別のいいアイディアが――」
以下略
AAS
35
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:14:01.34 ID:olNGque80
加蓮「なんでもかんでも、すぐゆるふわ空間で無駄にしちゃうんだから」
藍子「でも、それだけ真剣なお話だったんです。だから……」
加蓮「いいよー。その代わり、今日は藍子のとこに泊まるからね」
以下略
AAS
36
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/13(木) 19:15:12.40 ID:olNGque80
加蓮「ね、藍子」
藍子「なんですか、加蓮ちゃん?」
加蓮「どうするか決まってからも……もしもアイドルの話を一緒にしなくなったとしても、たまにはこうして一緒にいようね。私達の大好きな、この場所で」
以下略
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