夢の残骸に思いを馳せて
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6:名無しNIPPER[saga]
2021/01/10(日) 19:30:59.49 ID:rddhOFwr0


どの乗り物も今は決して動くことがない。あの日の思い出をなぞりながら歩き続けるとふとざわめきが聞こえてきそうになる。

溢れかえっていた人の声、足音、愉快な音楽と乗り物の駆動音、しかしそれは幻に違いなく、今目にしているのは確かに閉鎖された遊園地であり、夢の残骸だけが宿る廃墟なのだ
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2021/01/10(日) 19:39:45.62 ID:rddhOFwr0
間違いない、とうに電気も通っていないであろう観覧車がキイキイと鳴き声をあげ、少しずつ、ゆっくりと動き出しているのだ。

あの日の速度そのままに、思い出の中のゆっくりした緩慢な動きをなぞりながら、徐々に高度を上げていく。


以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2021/01/10(日) 19:43:37.60 ID:rddhOFwr0
君が…呼んだのか?」


返事は無い。もやは微動だにせず、ただただそこに座っている

以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2021/01/10(日) 20:16:25.20 ID:rddhOFwr0
自然と自分の頬に暖かい何かが流れる

窓の外に広がっていたのは廃墟の遊園地ではなかった。色褪せた夢の成れの果てではなかった。

そこには、あの日の光景が、まだこの遊園地が華やかだった頃の光景が映し出されていた。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2021/01/10(日) 20:43:51.10 ID:rddhOFwr0
下から何かが浮き上がってくる。それはキャラクターの絵が描かれた風船だった。下を見ると空に両手を伸ばしている少年がいた。

自分だ。そう…最後にこの遊園地に来たとき、買ってもらった風船を離してしまったのだ。結局空に浮かび上がった風船は帰ってくることなく泣きながらも諦めることになった。

その風船が今ここにある。描かれたキャラクターは満面の笑顔で笑いかけてくれている。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2021/01/10(日) 20:56:48.43 ID:rddhOFwr0
……



気が付くと遊園地の前に立ち尽くしていた。廃墟の遊園地は廃墟でしかなく、ゲートは確かに締め切られ、立ち入り禁止の柵も看板も鎖も、一度も解き放たれたことが無いように硬く閉じられていた。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2021/01/10(日) 20:57:23.93 ID:rddhOFwr0





以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2021/01/10(日) 20:58:17.14 ID:rddhOFwr0



14:名無しNIPPER[sage]
2021/01/10(日) 22:03:44.05 ID:7x4WZ0wXo
ありがとうございました!


15:名無しNIPPER[sage]
2021/01/11(月) 10:02:54.95 ID:BxxVsFYDO



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