9:名無しNIPPER[saga]
2021/01/10(日) 20:16:25.20 ID:rddhOFwr0
自然と自分の頬に暖かい何かが流れる
窓の外に広がっていたのは廃墟の遊園地ではなかった。色褪せた夢の成れの果てではなかった。
そこには、あの日の光景が、まだこの遊園地が華やかだった頃の光景が映し出されていた。
どこまでも透き通った、夕焼けに染まる茜空。どの建物も鮮やかな彩色に彩られ、様々な人々が楽しそうに笑いながら歩いている。
それは、幻覚でも、思い出の投影でも無い、確かに、確かに窓の外にあの日の光景が広がっているのだ。
ゴンドラの扉を開けると懐かしい音楽が、楽しげな声が、遊園地のアナウンスが流れていた。思い出より鮮明に、思い出せなかったところまで
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