35: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:33:29.25 ID:yjJ7DZoqO
せつ菜「貰いました、そこです!」
「ヒーバッ!」
──ダンッ!
「メッ!?」
36: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:34:17.95 ID:yjJ7DZoqO
『ヒバニー うさぎポケモン タイプ:ほのお
走りまわって 体温を 上げると 炎エネルギーが 体を 巡る。
肉球が 高熱を 発し 戦う 準備が 整うのだ』
歩夢「……やっぱり。だから、でんこうせっかを続けていたんだね」
37: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:35:42.00 ID:yjJ7DZoqO
「メ、メソ……」
メッソンは今にも泣きそうな様子。
そりゃあそうだ。たった今、追いつめられているんだ。
あの子は今、2度目の敗北を突き付けられようとしているんだ。
38: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:36:42.73 ID:yjJ7DZoqO
せつ菜「川に……!」
歩夢「よし……行くよメッソン、みずでっぽう!」
返事はない。その代わり、川の中からみずでっぽうがヒバニーを狙い撃つ。
39: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:37:35.10 ID:yjJ7DZoqO
せつ菜「なっ……!?」
「ヒ、バ……」バタッ
目を回して、倒れるヒバニー。
40: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:38:35.86 ID:yjJ7DZoqO
せつ菜「おめでとうございます、歩夢さん」
歩夢「ありがとう」
スッと差し出される右手を握り返す。
41: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:39:16.72 ID:yjJ7DZoqO
【ウパーホテル・愛の部屋】
愛「いやー、ビックリしたよ。久しぶりに涙出ちゃった」
「ウキャ……」
42: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:40:15.21 ID:yjJ7DZoqO
愛「うぇっ、こんなこと出来たの!?」
歩夢「カモフラージュがどのくらいかは分からなかったけど……
本当に見えなくなるんだね。私もビックリしちゃった」
43: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:41:10.53 ID:yjJ7DZoqO
愛「……っははは! なーんだ、そんなことか」
歩夢「ちょ、ちょっと……」
私の様子を見て、愛ちゃんが笑う。
44: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:41:57.95 ID:yjJ7DZoqO
歩夢「そう、なのかな……」
せつ菜「自信のないトレーナーには、パートナーは応えてくれません。
これだけは覚えておいてください」
45: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:43:01.71 ID:yjJ7DZoqO
歩夢「閑古鳥……って、人が少ないってことだよね」
愛「それって、喫茶店でせっつーが言ってた“オハラカンパニーの事業”が理由?」
事業……確か、ジムアリーナフェスティバルに挑戦するための推薦状や、新人トレーナーのためのポケモンの手配も行っているんだったか。
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