37: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:35:42.00 ID:yjJ7DZoqO
「メ、メソ……」
メッソンは今にも泣きそうな様子。
そりゃあそうだ。たった今、追いつめられているんだ。
あの子は今、2度目の敗北を突き付けられようとしているんだ。
「……」
歩夢「……っ」
縋るような眼で、メッソンは私の方をちらりと見る。
落ち着け、落ち着け、落ち着け私。何か手は──
歩夢「……!」
せつ菜「トドメです、ヒバニー!」
歩夢「跳んで、メッソン!」
「メソ!?」
私の指示に、困惑を隠せないメッソン。
不安そうな視線が、私を捉える。
歩夢「大丈夫、大丈夫だから──!」
「ヒー……バッ!」
「……メッ!」
溜めに溜めたひのこが放出される直前、メッソンは目を瞑って高く跳ぶ。
その先にあるのは、2番道路を流れる川。
メッソンは水場に向け、勢いよく飛び込んで行った。
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