北条加蓮「藍子と」高森藍子「見てあげているカフェテラスで」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:38:56.81 ID:pPHQRd1B0
――おしゃれなカフェテラス――

高森藍子「――はいっ。季節のタルトと、コーヒーを2人分、お願いしますっ。えっ、コーヒーは食べた後か一緒にかですか? う〜ん……では、一緒にで♪」

北条加蓮「お願いね、店員さん……」ジー

藍子「……? 加蓮ちゃん、どうかしましたか?」

加蓮「……頭撫でていい?」

藍子「!?」

加蓮「あ、いやゴメンっ。今のナシ、ナシっ」

藍子「加蓮ちゃんが撫でたいなら、いいですけれど……」

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:39:31.86 ID:pPHQRd1B0
レンアイカフェテラスシリーズ第140話です。

<過去作一覧>
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:40:06.13 ID:pPHQRd1B0
藍子「これくらい前に出ればいいかな……? はい、どうぞ」

加蓮「……それもなんか違うの!」

藍子「はあ」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:40:35.33 ID:pPHQRd1B0
加蓮「……全部、モバP(以下「P」)さんのせいだ」

藍子「Pさんのせい?」

加蓮「聞いてよっ」ガバッ
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:41:07.39 ID:pPHQRd1B0
藍子「子どものいたずらに付き合ってあげるお姉さんも、優しいのかもしれません。でも、お菓子を分けてあげるのも、じゅうぶん優しいお姉さんですよ」

加蓮「えー。空気読めてなくない?」

藍子「……そうだったのかな? もしそうなら、その失敗は次に活かしましょうっ」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:41:35.19 ID:pPHQRd1B0
加蓮「でさ。まぁハロウィンは終わったからいいとして。Pさんが悪どいって話なんだけど」

藍子「そうでしたね。Pさんが……ふふ。少しだけ、あくどいんですよね?」

加蓮「ハロウィンが終わったら、次のイベントは――はい、光ったのは藍子ちゃん! 答えをどうぞっ」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:42:05.28 ID:pPHQRd1B0
加蓮「露骨に、子供相手のお仕事が増えてきちゃって」

藍子「加蓮ちゃん――あっ。加蓮お姉ちゃんのっ?」

加蓮「なんで言い直したの……。ちびっこのトレンドを伝える番組とか、今の小学生が好きなことの話とか。うちの事務所のみんなとも、なんかしょっちゅう一緒になるし」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:42:35.14 ID:pPHQRd1B0
藍子「ええと、Pさんがこの前渡してくれたのと……未央ちゃんと茜ちゃんは、こっそり撮ったって言ってたっけ」

藍子「あと奈緒ちゃんが意外そうに言っていたのを分けてもらったのと、そうそう、仁奈ちゃんも言っていました♪」

藍子「それから志希さんが、私の真似〜、って楽しそうに言っていたのが1枚と――」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:43:05.32 ID:pPHQRd1B0
……。

…………。

加蓮「藍子が変なこと言うから、店員さんが来にくかったってさー」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:43:35.35 ID:pPHQRd1B0
加蓮「ふうっ。一気に食べちゃった。ごちそうさま」

藍子「ごちそうさまでした。甘いタルトを頂いた後には、ちょっぴり大人のコーヒーを。こういう時には、つい、背筋を伸ばしちゃう……」

加蓮「子供も大人も楽しめる、そんなカフェで楽しいひとときを」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:44:05.12 ID:pPHQRd1B0
加蓮「ずず……」

藍子「ん……♪」

加蓮「ふうっ。……でも、いい具合に落ち着いたかも。とりあえずうちの事務所の爆破計画は破り捨ててあげるね」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:44:35.19 ID:pPHQRd1B0
加蓮「あぁ、店員さん。相変わらずいいタイミングで来るねー。見計らってた?」

藍子「タルト、すごくおいしかったです。ごちそうさまでした!」

加蓮「で、嬉しそうに早歩きで行くのもか。いつも通りって感じだね」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:45:05.20 ID:pPHQRd1B0
加蓮「さすがにチャイルドスモックはキツイでしょ? いや藍子がやるっていうなら全然オッケーだけど、私も……うん。見たいかって聞かれると微妙だし。ほら、今の小学生の流行なら熟知してますからっ。なんたってお仕事でいっぱい知れたしねー。さーてどんなコーデにしよっかなー。あれがいいかなー、これがいっかなー」

藍子「待ってくださいっ。どうして、そこで小学生の服が……? えっ。もしかして、私はプレゼントをもらう側ってことですか?」

加蓮「何言ってんの。当たり前でしょ」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:45:35.57 ID:pPHQRd1B0


□ ■ □ ■ □


以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:46:05.01 ID:pPHQRd1B0
加蓮「で、ご飯でピーマンの料理ばっかり出してるみたいだったの。なんでって聞いたら、最初に作ってあげた料理を美味しいって言ったからみたい」

加蓮「なんだけど、その子が美味しいって言ったのはお母さんの料理のことで、ピーマンのことじゃなくて……」

加蓮「あと、その子、最近反抗期……ってほどじゃないけど、素直じゃないことを言うことが増えたみたいで」
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:46:35.25 ID:pPHQRd1B0
藍子「少し、しんみりしちゃった空気も、みんなで笑えばやわらかくなりますね。次の子も、相談しやすくなったのではないでしょうか」

加蓮「よく分かるねぇ。あ、それで相談なんだけど」

藍子「他の誰かの、質問のことですか?」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:47:05.11 ID:pPHQRd1B0
加蓮「でさ。私は……自分で言うのも何だけど、夢、叶っちゃってるじゃん」

藍子「そうですね。アイドルになりたいっていう夢……加蓮ちゃんは、立派に叶えてます」

加蓮「それに、やりたいことがあったら大抵のことはできちゃうんだよね。自分で企画を考えたり、Pさんが叶えてくれたり」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:47:35.31 ID:pPHQRd1B0
加蓮「……絶対、やっちゃいけないことなんだけどさ。藍子、これホントに誰にも言わないでね」

加蓮「収録が終わった後、その男の子と約束したの。本当はもっといい答えがあると思う、だけど今は思いつかないから思いついたら教えてあげる、って」

藍子「……?」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:48:05.71 ID:pPHQRd1B0
藍子「あれはその……Pさんが選んでくれたファンレターには、すごくたくさんの想いが綴られていて……。そうしたら私も、1人1人に応えてあげたいなって」

加蓮「……」

藍子「……ごめんなさい」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:48:35.41 ID:pPHQRd1B0
藍子「……ちょっぴり。私も――加蓮ちゃんと同じ、って言ったら、加蓮ちゃんは怒るかもしれないけれど」

加蓮「え、なんで?」

藍子「だって加蓮ちゃん、よく、自分の気持ちを分かったつもりにならないでって……」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:49:05.17 ID:pPHQRd1B0
藍子「自信がない……勇気がない、ってことなのでしょうか」

加蓮「どうだろ。自分にできるか分からなくて、最後までやり続けて夢を叶えられるか自信がないって言ってたから、ちょっと違うんじゃないかな」

藍子「では、本当に自信がないってことなんですね。う〜ん……。そういえば、その男の子のまわりには、誰か、夢を応援してくれる人っていないんですか?」
以下略 AAS



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