1: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/26(月) 11:40:55.21 ID:DoobzDCc0
タイトルの通り、ちょっとファンタジーなアイドルマスターミリオンライブ シアターデイズの二次創作です。
ファンタジーというよりラノベ感、伝奇感を全面に押し出したいですがどうなるかはわかりません。
地の文あり、特定のアイドルに出番が偏る、独自設定あり
基本1話完結でどこで終わってもいいように作るつもりです。
もしよかったらどうぞ。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/26(月) 11:42:17.00 ID:DoobzDCc0
■■■
ミリオンライブ ちょっと不思議劇場
第一話「プロデューサーとスカウトと」
3: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/26(月) 11:42:53.48 ID:DoobzDCc0
■■■
天使の心は離さぬように。
天使の子らはきっと貴方を守ってくれる。
4: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/26(月) 11:43:44.34 ID:DoobzDCc0
■■■
妖精の心は壊さぬように。
妖精の子らはとても脆い。
5: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/26(月) 11:44:39.45 ID:DoobzDCc0
■■■
お姫様の心はわかりません。
お姫様はいつだって世界の中心で。
6: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/26(月) 11:47:29.63 ID:DoobzDCc0
■■■
765プロ有する劇場―――オープン前のそここそが、俺の、今現在の、メインの仕事場である。
それにしても眠たい。食事をとった後だからか、それとも夜起きてしまったからか。
どっちが、というよりどっちもその理由になるだろう。
7: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/26(月) 11:48:25.93 ID:DoobzDCc0
「まあいいや。
暇ならこの履歴書見てくれ」
「え?39オーディション応募書類ですか?」
「あー正確には応募じゃなくって、内定済。
俺が直接スカウトした子だな」
8: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/26(月) 11:48:57.57 ID:DoobzDCc0
「ここに千早ちゃんがいたら大惨事でしたよ!」
「そう。何が大惨事なのかしら」
「ヒェッ!?!?!?!?」
9: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/26(月) 11:50:17.88 ID:DoobzDCc0
1話はここまでです。
また次回。
10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/26(月) 16:24:59.79 ID:DnjDqqgg0
期待乙
11:名無しNIPPER[sage]
2020/10/26(月) 16:29:09.73 ID:DPiZa7TrO
別の時空なら大抵のアイドルがファンタジーな存在
12:名無しNIPPER
2020/10/26(月) 17:45:44.46 ID:a5IesHaxO
おつ
13: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/30(金) 02:23:39.51 ID:dk3wt1/f0
ほろ苦いチョコレート。
美容にいい、なんて謳っているけれど、そんなのは私にとってどうでもいいことだった。
せいぜいが眠気覚ましになればいいな、と思ってつまんだぐらい。
プロデューサーさんは食べていいと言っていたし、せっかくこんなにあるのだから食べないともったいないだろう。
けれど―――それを口にした瞬間。
14: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/30(金) 02:24:21.17 ID:dk3wt1/f0
■■■
ミリオンライブ ちょっと不思議劇場
第二話「百合子とチョコレートと」
15: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/30(金) 02:25:07.34 ID:dk3wt1/f0
チョコレート、というお菓子がある。
別に思い入れも何もあるわけではないが、何かと差し入れというものが多いこの業界では食べる機会が多い。
もしかしたら、他の業種であってもそれは変わらないのかもしれない。
ただ、それにしても765プロではそれを食べる機会が多かった。
16: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/30(金) 02:26:18.86 ID:dk3wt1/f0
何はともあれ、いくつも問題を抱えながら、仕事は回る。
時には解決し、時には忘れて、時には取返しのつかないことになるけれど、どうにか回す。
それがプロデューサーの仕事だ。
いや社会人だったらみんな同じようなものか。
17: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/30(金) 02:27:00.63 ID:dk3wt1/f0
閑話休題。話題を戻そう。
ともあれ、プライベートまでいちいち言う気はないのだが、さすがに完徹で本を読んでいましたなんて言われたらほっとけないのである。
「というわけで合宿だ」
18: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/30(金) 02:27:37.91 ID:dk3wt1/f0
翌朝。まだ日も昇っていない時間に起きてしまった。
眠りが浅いのは、普段とは違う場所で寝たからだろうか。
職場に泊まるというのは独身の特権だよなあと思いつつ、その一方でいつ結婚できるかもしれぬ己の身の上を案じて少し心が寒くなった。
窓を開けて、まだ寒い外の空気を吸い込み、独り言ちる。
19: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/30(金) 02:28:12.90 ID:dk3wt1/f0
「あ」
そこで気づく。
そういえば、百合子と朝食をとると言ったのは8時だったか。
さすがに中学生と連れ立って飯を食いに行く度胸は俺にはない。
20: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/30(金) 02:29:04.97 ID:dk3wt1/f0
さて参った。
一回りぐらい離れた少女たちのわがままやら、同僚の小言やら。
小鳥さんの頭おかしな独り言なんかには大概慣れたつもりではあったが、こんなことはついぞなかったような気もする。
―――プロデューサーは嘘つきですぅ。
21: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/30(金) 02:29:43.96 ID:dk3wt1/f0
強い語気。
控えめにいっても、その顔はとてもアイドルには見えなかった。
ぐしゃぐしゃだ。
鼻水と、涙と、よだれで、とても嫁入り前の娘が異性に見せていいものではなかった。
しかし、その瞳の奥には強い意志がある。
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