19: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/30(金) 02:28:12.90 ID:dk3wt1/f0
「あ」
そこで気づく。
そういえば、百合子と朝食をとると言ったのは8時だったか。
さすがに中学生と連れ立って飯を食いに行く度胸は俺にはない。
―――あれ?ボク、プロデューサーと一緒に食事に行ったような気が……
世間一般には休日の朝とはいえ、独身男の味方、牛丼屋と立ち食いソバ屋にいたいけな中学生を連れ込むわけにはいかないのである。
頭の中に響くとりとめもない考えを無視して、いつも通りにシャワーを浴び、いつも通りに髭を剃る。
ああ、シャワー室洗わなきゃいけねえなあ、面倒くさいなあと思いながら髪を乾かし。
とりあえずコンビニにでも行って何か買ってくるか、それとも牛丼屋でテイクアウトか……と思って仮眠室の扉を開けたら。
「プロデューサーさん……」
そこには真っ赤なお目目の百合子ちゃんが一人。
三角座りで上目遣いで、かわいらしい顔は若干むくんでいた。
いったい何があった。
―――面妖な。
お前がな。
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