155: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:49:41.52 ID:CC20O+KU0
ファンの皆様へ
先日のステージでの事故では、皆様に多大なご心配をおかけしました。
スタッフから発表があったとおり、足のねん挫とところどころ打ち付けたあざ程度で、大きな怪我をせずに済みました。
156: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:50:28.69 ID:CC20O+KU0
できあがったメッセージを、プロデューサーに見せる。すると。
「ちょっと楓さん。申し訳ないですけど、ここ、直してもらえますか」
157: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:51:00.36 ID:CC20O+KU0
私の勢いに、周りのスタッフが私を見る。彼らもどうしたらいいのか、手をこまねいている。
そこに、ちひろさんが入ってくる。彼女は私とプロデューサーの間に入り込み、こう言うのだった。
「楓さん! まず、社長室に行きましょう。ね?」
158: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:51:53.31 ID:CC20O+KU0
「うーん……では伺いますけど、今の状態で高垣さんは、ベストパフォーマンスを出せる、と言い切れますか?」
「……いえ」
「なら高垣さんご自身がよく分かると思いますけど。それは、ファンの皆さんに失礼だ、って」
「……」
159: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:52:42.56 ID:CC20O+KU0
ちひろさんは、続けて言う。
「今生活しているリズム、仕事をしているリズム、全体のリズムを大きく変えてしまうのはあまり好ましくない。そうおっしゃってました」
「リズム、ですか」
160: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:53:25.11 ID:CC20O+KU0
「高垣さん」
「え……は、はい」
「これからも無理のない程度で、よろしくお願いしますよ」
「あ……ありがとう、ございます!」
161: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:54:07.39 ID:CC20O+KU0
※ 今日はここまで ※
ではまた ノシ
162:名無しNIPPER[sage]
2020/09/23(水) 00:30:07.02 ID:lNyw44KCO
おつ
163: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:31:06.38 ID:itU6iUE10
投下します
↓ ↓ ↓
164: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:32:28.29 ID:itU6iUE10
公式にメッセージを配信してしばらく経った。まだ仕事は再開して、いない。
「カウンセリングを受けてみたら、どうかしら」
165: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:33:06.57 ID:itU6iUE10
「忙しいのは、ほんと、なによりじゃないですか」
私が言う。
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