高垣楓「あなたがいない」
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159: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:52:42.56 ID:CC20O+KU0

 ちひろさんは、続けて言う。

「今生活しているリズム、仕事をしているリズム、全体のリズムを大きく変えてしまうのはあまり好ましくない。そうおっしゃってました」
「リズム、ですか」
「はい、リズム、だそうです」

 ちひろさんの言葉を受けて、社長さんはなにかを考えている。そして、プロデューサーと目を合わせると、彼に問うた。

「今、高垣さんのスケジュールはどうなっていますか?」
「事故のことがありましたんで、今のところは白紙で」
「そうですか……仕方ないですね」

 社長さんはため息をひとつ、吐いた。

「足の痛みがよくなったら、状態を見てあまり負担にならないところから始めてください。お願いします」

 社長さんからのオーダーに、プロデューサーは驚いた。でもその指示に「承知しました」と首肯する。
 私は、ぽかんとしていた。




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