124: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 23:04:07.73 ID:brMXuKjJ0
客席から響く叫び。そして、嘆き。
浮遊感。
光を、掴み損ねて。
私は。
125: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 23:04:35.02 ID:brMXuKjJ0
※ 今日はここまで ※
ではまた ノシ
126:名無しNIPPER[sage]
2020/09/22(火) 19:39:46.96 ID:wveq3qYUO
おつ
127: ◆eBIiXi2191ZO
2020/09/22(火) 21:28:15.85 ID:CC20O+KU0
投下します
↓ ↓ ↓
128: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:29:14.40 ID:CC20O+KU0
気が付くと今度こそ、見知らぬ天井だった。私は知った。
ああ、私。病院に運ばれたんだ。
頭の痛みと、足の痛み。ねん挫をしたのだろうか。
先ほどまで、煌めくステージの上にいたというのに。
129: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:29:58.74 ID:CC20O+KU0
「い、痛い」
「あ、ごめんなさい!」
体のあちこちが痛んで、私はつい声を上げてしまった。瑞樹さんが申し訳なさそうにしている。
130: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:30:45.16 ID:CC20O+KU0
「楓ちゃん、改めて、本当にごめんなさい」
瑞樹さんが私に謝る。はて。
131: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:31:34.40 ID:CC20O+KU0
瑞樹さんがショックを受けたような表情をしているけれど、私には理解できない。
今の私に瑞樹さんの気持ちを推し量ることは、できそうにない。
……脳が、疲れたな。
132: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:32:48.97 ID:CC20O+KU0
翌朝。もう退院することを告げられる。
頭を打っていたため一応異常がないかを観察していたそうで、CTなどで異常がないことを確認してから、という条件ではあるけれど、めでたく放免ということらしい。
事務所にも連絡が行っていたようで、社長さんとちひろさんが見舞いに来てくれていた。
133: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:33:54.19 ID:CC20O+KU0
「なんかお待たせして、ごめんなさい」
「いいですいいです。気にしないで」
彼女の笑顔に救われる。昨日より心が動いていることに、私はふと気付いた。
134: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:34:39.47 ID:CC20O+KU0
「ただいまー」
「お邪魔しまーす」
私は足を引きずりつつ、ちひろさんをリビングへ案内した。
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