128: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:29:14.40 ID:CC20O+KU0
気が付くと今度こそ、見知らぬ天井だった。私は知った。
ああ、私。病院に運ばれたんだ。
頭の痛みと、足の痛み。ねん挫をしたのだろうか。
先ほどまで、煌めくステージの上にいたというのに。
気持ちが昂っていたからかあまりよく覚えていないけれど、間違いなく私は、ステージから落下したのだ。
本番の時のあの昂ぶりが嘘のように、今の私は冷静に物事を考えている。ううん、冷静というのは正確ではない。まるで。
感情が、抜け落ちてしまったように。
しばらくしてぼうっとしていると、看護師さんに案内されたのか、社長さんとプロデューサー、それと……
「楓ちゃん!」
瑞樹さんが私を抱きしめようとしていた。
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