131: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:31:34.40 ID:CC20O+KU0
瑞樹さんがショックを受けたような表情をしているけれど、私には理解できない。
今の私に瑞樹さんの気持ちを推し量ることは、できそうにない。
……脳が、疲れたな。
「ごめん、なさい。少し寝ても、いいですか」
私は言う。
「ああ、また具合がよくなったら、伺います」
社長さんはそう言い、彼らはベッドから離れていった。
「また様子を窺いに来ますからね。なにかあったらナースコールのボタン、押してくださいね」
知らない女性の声。ああ、看護師さんか。
私は「はい」とだけ答え、目を伏せる。
ああ、なにもしてないけれど、疲れたな。
たぶん眠れないだろうけど、目を伏せるだけでも違うだろう。不眠はもう、慣れている。
しばらく、私は思考をやめた。
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