121: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 23:02:45.05 ID:brMXuKjJ0
――渇いた風が 心通り抜ける
――溢れる想い 連れ去ってほしい
シャンソンのように。ピアノの自由律に私は、語り掛けるように歌う。顔を上げ客席を見れば、そこは緑の光の洪水。
122: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 23:03:12.28 ID:brMXuKjJ0
――満ちて欠ける 想いは今
――苦しくて溢れ出すの 立ち尽くす風の中で
助けて。
123: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 23:03:39.97 ID:brMXuKjJ0
「きゃああああああああああ!」
124: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 23:04:07.73 ID:brMXuKjJ0
客席から響く叫び。そして、嘆き。
浮遊感。
光を、掴み損ねて。
私は。
125: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 23:04:35.02 ID:brMXuKjJ0
※ 今日はここまで ※
ではまた ノシ
126:名無しNIPPER[sage]
2020/09/22(火) 19:39:46.96 ID:wveq3qYUO
おつ
127: ◆eBIiXi2191ZO
2020/09/22(火) 21:28:15.85 ID:CC20O+KU0
投下します
↓ ↓ ↓
128: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:29:14.40 ID:CC20O+KU0
気が付くと今度こそ、見知らぬ天井だった。私は知った。
ああ、私。病院に運ばれたんだ。
頭の痛みと、足の痛み。ねん挫をしたのだろうか。
先ほどまで、煌めくステージの上にいたというのに。
129: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:29:58.74 ID:CC20O+KU0
「い、痛い」
「あ、ごめんなさい!」
体のあちこちが痛んで、私はつい声を上げてしまった。瑞樹さんが申し訳なさそうにしている。
130: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:30:45.16 ID:CC20O+KU0
「楓ちゃん、改めて、本当にごめんなさい」
瑞樹さんが私に謝る。はて。
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