6:名無しNIPPER[sage]
2020/09/03(木) 22:09:03.95 ID:zKxc8nILo
いいぞ
7:名無しNIPPER[saga]
2020/09/04(金) 07:59:18.71 ID:7l7Q4s4JO
曲が終わると、彼女たちは「ありがとうございましたー!」と頭を下げてステージ横のテントへ降りていった。
そこまで見届けると、ポケットからスマートフォンを取り出して『コピーユニット』について検索してみた。
ヒットしたいくつかのページの情報をまとめると、アイドルやアニソンユニットのダンスをコピーしているグループのことらしい。それはプロとして働いているわけではなく、コスプレイヤーが趣味として活動しているものがほとんどであること。
8:名無しNIPPER[sage]
2020/09/05(土) 12:01:16.65 ID:b4nGCka8O
おつ
9:名無しNIPPER[saga]
2020/09/06(日) 22:10:45.62 ID:m7NO/Da6O
彼女たちに向かって、前列に陣取っていたファンたちが声をかけに近づいていった。出待ちというか何というか分からないけれど、メンバーもそれに応じて立ち止まったり、声を返したりしている。
へぇ、結構距離感近いものなんだな。
さすがに今日知ったばかりで声をかける勇気はない。そのまま彼女たちの横を通って、駅構内に向かおうとしたところだった。
10:名無しNIPPER[saga]
2020/09/06(日) 22:11:34.62 ID:m7NO/Da6O
ああ、と納得して頷いた。
「勘違いかと思った」
「あんなに後ろで見てたの、お兄さんだけだから。それに、私の方見てくれる人って珍しいからね」
11:名無しNIPPER[saga]
2020/09/06(日) 22:12:07.95 ID:m7NO/Da6O
「タツヤさん……くん? タツヤくん!」
名前を呼んでどや顔をされた。反応に困りつつも照れてしまって、視線をそらしてしまう。
「めうー、行くよー」
12:名無しNIPPER[sage]
2020/09/07(月) 09:14:05.15 ID:fG0ibvvGO
きたい
13:名無しNIPPER[saga]
2020/09/14(月) 00:07:19.74 ID:RNy0wtmvO
自宅に帰ってツイッターで言われた通りに検索すると、彼女の言った名前でアイコンが出てきた。
フォローするボタンをタップして、ツイートを確認する。
ライブの報告や日常のこと、とりとめもなく色々なことを呟いていた。
14:名無しNIPPER[saga]
2020/09/14(月) 00:08:11.52 ID:RNy0wtmvO
俺が生まれ育った町は、何もなかった。
山と海はある。周りに住む人たちはみんな顔見知りで優しくて、夜になると星が輝いて虫がさざめく町だった。かと言って、漫画に出てくるような過疎地域でもなく、ショッピングモールや娯楽施設もなくはない。
決して嫌いではなかった。むしろ好きだった。
15:名無しNIPPER[sage]
2020/11/25(水) 11:01:04.79 ID:7ykx7FHuO
続き待ってる
16:名無しNIPPER[saga]
2021/04/03(土) 21:43:29.09 ID:i7Q+K0YcO
長らく置いてしまってすみません。
再開します
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