176: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/03(木) 19:21:11.42 ID:2/zsC842O
第10話
177: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/03(木) 19:22:18.38 ID:2/zsC842O
「ん、来たな」
噴水前でランパードさんは待っていた。左手に持っていた水筒を鞄にしまう。少し、お酒の臭いがした。
178: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/03(木) 19:23:12.77 ID:2/zsC842O
「お前さんたちが先に進んでないのを察して、モリブスに討伐部隊が集まり始めた。
それについちゃ、後で詳しく話す。この件も、そんなに無関係じゃねえ」
「……!!?」
179: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/03(木) 19:24:08.35 ID:2/zsC842O
#
「失礼します」
私はファリスさんの部屋に入った。この前のように、身体を起こしてじっと窓の外を見ている。アミュレットは……化粧台の上だ。
180: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/03(木) 19:25:12.00 ID:2/zsC842O
……「忘れられたくない」、か。
181: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/03(木) 19:25:45.79 ID:2/zsC842O
「……ファリス様、大切なお話があります」
「何でしょう?」
「施術の成功確率です。ランパード先生は5分と仰いましたが……実は、もっと」
182: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/03(木) 19:27:37.84 ID:2/zsC842O
「……私たちが、必ず貴女を治します。ご心配なされないで」
「プルさんはお優しいのですね」
「い、いえっ!?……そんなことは」
183: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/03(木) 19:28:11.97 ID:2/zsC842O
「大丈夫ですかっっ!!?」
「ゲフゲフッッ!!!このぐらい、ゲフッ、平気、ですわ……」
「先生を呼んできますっっ!」
184: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/03(木) 19:28:46.86 ID:2/zsC842O
右手首に、アミュレットがある。
185: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/03(木) 19:29:43.47 ID:2/zsC842O
#
「……どうした、さっきから黙ってるが」
私たちは旧市街に向けて歩く。しかし、着いてほしくないという想いが足取りを鈍らせていた。
186: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/03(木) 19:30:19.60 ID:2/zsC842O
「上から来るぞ!!気を付けろっっっ!!!」
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