魔王と魔法使いと失われた記憶
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178: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/03(木) 19:23:12.77 ID:2/zsC842O
「お前さんたちが先に進んでないのを察して、モリブスに討伐部隊が集まり始めた。
それについちゃ、後で詳しく話す。この件も、そんなに無関係じゃねえ」

「……!!?」

ランパードさんがゆっくりと噴水から離れ始めた。新聞の男は、動く気配がない。

新市街に入った所で、ようやく彼が口を開いた。

「ここまでくりゃいいか。……『遺物』を奪ったら、その後どうすんのかという話だ。まして『1級遺物』なら、確実に欲しがる奴がいる。殺してでも奪い取りてえ奴もいるだろう。
そして、件のアミュレットとドレスの組み合わせは凶悪だ。副作用が大きかろうと、世界の勢力図を塗り替えかねない程度には。使う人間によっちゃ、最強の暗殺者の誕生だ」

「何が言いたいんですか」

「まず、クドラクが『遺物』使いかもしれねえってことは既に疑われてる。俺のとこにも別のとこから情報が入ったからな。
んで、仮に見逃して命を救ったとしても、このままならファリスは『遺物』目当てにいつかは狙われる。
病人で素人のあの嬢ちゃんですらアレだ。訓練された奴に渡ったら、どうなるかは簡単に見当が付くだろ?」

「……どうやっても、見捨てるしかないってことですか?そんなの……惨すぎます」

「救えるなら救いたいがな」

エストラーダ候の邸宅が見えてきた。ランパードさんは視線を彼女がいるはずの2階へと向ける。

「肝心なのは、一連の凶行に対するファリスの意思だ。もし自ら望んでやったなら……特に一般人の殺害は、全く許されることじゃねえ。
その時は俺も『クドラク』殺害に全面的に協力させて貰うぜ。
もしそうじゃないなら……『遺物』を何とかした上で、明日施術だ。上手く行く自信はないが、全力は尽くす。
幸い、ファリスはお前さんを狙う討伐部隊とは無関係らしい。上手く助けられたら、保護も含めて検討することになるが」

「……彼女に自覚があるかを見極めろ、そういうことですね」

ランパードさんが頷く。

「お前さんにどれだけ人を見る目があるかは知らねえ。ただ、トンチキ姫からお前さんの評価は聞いてる。……信頼するぜ」


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