279:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 22:59:08.75 ID:7gnP6kF90
『実は私ね、昔はけっこう身体が弱かったんだ。
確か一回だけラジオで喋った覚えがあるから、中には知ってる人も居るのかな』
280:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:02:23.98 ID:7gnP6kF90
『そんな感じで、けっこう人生諦め入ってたんだよね、私って。
体調は少しずつ良くなってったけど、ボーっと生きて、ポテトとかアイスばっか食べてた』
『……アタシが見る限り、加蓮今でもそればっか食べてない?』
281:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:06:45.34 ID:7gnP6kF90
『やっぱ、アレだね。台本無いとグダるね』
『加蓮。MCに台本は無い事になってるのよ』
282:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:10:34.38 ID:7gnP6kF90
得意気な笑みを浮かべ、ステージを振り返りました。
五人は加蓮の視線に頷くと、椅子を抱えて袖へと戻って行きます。
最後の美嘉がキスを投げ残して見えなくなると、加蓮は再び客席へ向き直ります。
283:名無しNIPPER[sage]
2020/05/10(日) 23:11:56.71 ID:7gnP6kF90
『Frozen Tears』
www.youtube.com
284:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:14:34.59 ID:7gnP6kF90
揺れ動くようなイントロが弾けました。
合わせるように加蓮の身体もふわふわと揺れて、次々と緑の光が灯ってゆきます。
285:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:17:09.80 ID:7gnP6kF90
『憧れをつかむのなら、思い切りが”らしい”でしょ?』
286:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:19:21.33 ID:7gnP6kF90
『明日を想いながら、指先まで綺麗に――』
287:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:21:04.04 ID:7gnP6kF90
揺れるようなメロディだけが流れて、加蓮はまだ何も言えずにいます。
思わず歌詞を飛ばしてしまった未熟さと、過ぎ去ってしまった日々の遠さを、
288:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:25:03.55 ID:7gnP6kF90
【\】プロローグ
「ひゅむぅ」
289:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:29:48.25 ID:7gnP6kF90
「は……ふっ……」
軽くストレッチをこなしたら、トレーニングウェアに着替えて近所をジョギング。
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