164:名無しNIPPER[saga]
2020/05/08(金) 00:04:47.97 ID:qTjhoOKq0
「体力が、って最初の頃に言ってたの、そういう事だったんだ」
「ん。まぁ、我ながら成長したとは思うんだけどね。
トラプリでおっきいライブって初めてだったし、はしゃぎ過ぎちゃった」
165:名無しNIPPER[saga]
2020/05/08(金) 00:11:01.12 ID:qTjhoOKq0
「加蓮、凛。今週……は無理か。再来週の土曜、空いてる?」
「ちょっと待って……私は空いてる。加蓮は?」
166:名無しNIPPER[saga]
2020/05/08(金) 00:16:22.17 ID:qTjhoOKq0
凛ってそんなキャラだったっけと零す暇も無く、
話が目の前でトントン拍子に転がっていきます。
「おやつはどうする? 税込み?」
167:名無しNIPPER[saga]
2020/05/08(金) 00:20:48.82 ID:qTjhoOKq0
◇ ◇ ◆
「お母さん」
168:名無しNIPPER[saga]
2020/05/08(金) 00:25:23.33 ID:qTjhoOKq0
「あら? かご、いっぱいだった?」
「いや、空いてた……けど」
169:名無しNIPPER[saga]
2020/05/08(金) 00:29:31.85 ID:qTjhoOKq0
トンボはまたどこかへ飛んで行ってしまったようです。
二人から強引に背負わされた任務を終えた解放感と、訳も分からぬ羞恥心に挟まれ、
加蓮はすっかり息を荒げていました。
170:名無しNIPPER[saga]
2020/05/08(金) 00:37:38.28 ID:qTjhoOKq0
◇ ◇ ◆
「しおり配るぞー」
171:名無しNIPPER[saga]
2020/05/08(金) 00:41:56.20 ID:qTjhoOKq0
遠足と言えば、バス。
凛と奈緒の共通認識は有り得ないほど強固で、
電車でもいいよという加蓮の案は敢えなく却下されたのです。
172:名無しNIPPER[saga]
2020/05/08(金) 00:46:14.55 ID:qTjhoOKq0
路線バスですから、小刻みに停車を繰り返します。
その度にアナウンスされる名前に感心したりしていると、急に奈緒が声を潜めました。
「凛、加蓮」
173:名無しNIPPER[saga]
2020/05/08(金) 00:53:49.36 ID:qTjhoOKq0
◇ ◇ ◆
「あ、見た事ある」
174:名無しNIPPER[saga]
2020/05/08(金) 01:00:13.98 ID:qTjhoOKq0
「うおー。この果物籠の絵、すごいな」
「凄いね……さっきもぎって来たのを盛ったみたい」
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