もしもし、そこの加蓮さん。
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164:名無しNIPPER[saga]
2020/05/08(金) 00:04:47.97 ID:qTjhoOKq0

 「体力が、って最初の頃に言ってたの、そういう事だったんだ」

 「ん。まぁ、我ながら成長したとは思うんだけどね。
  トラプリでおっきいライブって初めてだったし、はしゃぎ過ぎちゃった」

 「無理はダメだからな」

 「はいはい」

 「はいは一回」

 「はーい」

会話が途切れ、加蓮は再びベッドへ身を預けました。
心地良い時間が流れてゆきます。

 「こうやって寝てると、やっぱり思い出しちゃうんだ」


誰に向けるでもない呟きが、部屋に溶けていきます。
目の赤らんだ母が差し入れてくれたアールグレイに、
凛は砂糖を溶かして、こくり。

一方の奈緒はずっと腕を組んで何事か考えています。
むむむと唸ったかと思えば、得心したように一度、頷きました。


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