もしもし、そこの加蓮さん。
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167:名無しNIPPER[saga]
2020/05/08(金) 00:20:48.82 ID:qTjhoOKq0

 ◇ ◇ ◆

 「お母さん」

 「あら、着替えたの?」

 「ん。これ、洗濯機でいい?」

 「手洗いするから別にして頂戴」

 「はーい」

 「お菓子でも持って行こうか?」

 「大丈夫。そろそろ帰るって」

 「そう。いつでも連れて来ていいのよ」


母は一階のリビングに居ました。
父のシャツへ丁寧にアイロンを掛けながらにこやかに笑っています。


言われた通り、脱衣所の洗濯かごに脱いだパジャマを放り込むと、
加蓮はまた居間へと舞い戻ります。
自室ではなく居間へ顔を出した娘に、母は少し首を傾げました。


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