2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/17(金) 02:23:18.19 ID:zkz27ckRO
「あっはっはっ! なんだい、その顔は?」
その顔とはどの顔のことだろう。
今、自分がどんな顔をしているのか気になる。
しかしそうは言っても、一介の男子高校生に過ぎない俺は、手鏡など持ち合わせてはおらず、それを見透かした鶴屋さんが手鏡を取り出し。
3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/17(金) 02:25:13.11 ID:zkz27ckRO
「ねえねえ、キョンくんっ!」
まるで好奇心旺盛な、かわいい子猫のように。
あるいは獲物を追い詰める獅子が虎のように。
しなやかな身体をくねらせて顔を覗いてくる。
4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/17(金) 02:28:37.58 ID:zkz27ckRO
「ハルにゃんとはどんな風にしたんだいっ?」
先程とは一転、無邪気に尋ねられて思い返す。
たしか、こうやって肩に手を置いて見つめて。
ポニテが好きだとか何とか世迷言をほざいた。
5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/17(金) 02:30:13.46 ID:zkz27ckRO
「ん……いいよ」
そう言って、目を閉じる鶴屋氏。
これが俗に言うOKサインなのだろうか。
そうだ。きっとそうに違いない。いざ、参る。
6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/17(金) 02:32:11.59 ID:zkz27ckRO
「んっ……はふっ」
きつく抱きしめると、鶴屋さんの口からそんな甘い吐息が漏れて、俺の耳朶に快感が生じた。
「キョンくん……痛いにょろ」
7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/17(金) 02:34:22.17 ID:zkz27ckRO
「えへへ……やっぱりキョンくんは優しいねっ」
どうだろう。果たして俺は優しいのだろうか。
少なくとも、純情な気分ではいられなかった。
胸の底に疼くのは湧き上がるのは邪な劣情だ。
8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/17(金) 02:35:44.82 ID:zkz27ckRO
「ふぅ……鶴屋さん、大丈夫ですか?」
「はあ……はあ……気絶するかと思ったにょろ」
そう言って空元気を見せる鶴屋さんの可愛さに意識が飛びかけ、俺の方が気絶しそうだった。
9:名無しNIPPER[sage ]
2020/01/17(金) 07:27:13.85 ID:xPjqV0eFo
やっぱりお前か
10:名無しNIPPER[sage]
2020/01/17(金) 07:31:55.21 ID:IiEJTBja0
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