7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/17(金) 02:34:22.17 ID:zkz27ckRO
「えへへ……やっぱりキョンくんは優しいねっ」
どうだろう。果たして俺は優しいのだろうか。
少なくとも、純情な気分ではいられなかった。
胸の底に疼くのは湧き上がるのは邪な劣情だ。
「キョンくん……あたしを見て」
鶴屋さんを見つめる。
やはり美しい。綺麗な人だ。
それでいて茶目っ気もある、可愛い先輩だ。
「ごめんねっ……こんな先輩、嫌だよねっ?」
嫌じゃない。嫌なわけない。嫌いになれない。
それを言葉にするのは簡単だけど、出来ない。
言葉にしたら何だか途端に陳腐になりそうで。
「あっ……キョンくん、だめっ」
だから俺は言葉の代わりに口づけを落とした。
「ふぐっ……んあっ!?」
ぶちゅっ!
はて、何か水音が聞こえたが、なんだろう。
「フハッ!」
おや、誰かが愉悦を漏らした。やれやれだ。
ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅぅ〜っ!
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
堰を切ったように響き渡った、排泄音と哄笑。
それらが織りなすフハーモニーに聞き惚れる。
さながらオーケストラのように、悦に浸った。
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