4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/17(金) 02:28:37.58 ID:zkz27ckRO
「ハルにゃんとはどんな風にしたんだいっ?」
先程とは一転、無邪気に尋ねられて思い返す。
たしか、こうやって肩に手を置いて見つめて。
ポニテが好きだとか何とか世迷言をほざいた。
「あっはっはっ! キョンくんらしいねっ!」
俺らしいとはどういう意味だろう。
まったく褒められている気がしない。
釈然としない気持ちになっていると。
不意に鶴屋さんは制服のスカートのポケットから髪ゴムを取り出し、長い髪を1本に結えた。
「自慢じゃないけど、ポニテには自信があるのさっ! 気に入ってくれたら、嬉しいなっ!」
気に入るも何も正直、似合い過ぎて気が触れそうです。頭がおかしくなるくらい可愛らしい。
「えへへっ! こんなあたしのことを可愛いなんて言ってくれるのはキョンくんだけっさ!」
たしかに鶴屋さんは可愛いと言うより美しい。
けれど、こうしてはにかむ彼女は幼く見えて。
無意識に、その存外華奢な肩を、引き寄せた。
「あっ……キョンくんは、意外と強引なんだね」
男だったら時として強引にならねばなるまい。
10Res/8.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20