107:松坂英治[saga]
2020/02/22(土) 13:43:58.10 ID:+o1k+bpn0
突然の銀の少女の登場により一瞬頭の中が困惑する暁美ほむら。だが今はそれどころではないのだ。何故この少女がここに?という疑問もある。しかし今は一刻を争う事態なのだ。
「あなた、早くここから逃げて!ここは興味本位で来る場所じゃない!あなたが魔女を退ける力を持っていても、魔法少女でもないあなたはすぐに殺される......だから早くここから逃げて!!」
情けなかった。自分に今出来ることがこの警告をこの少女に飛ばすことしか出来ないということに対して自分自身に怒りを向けていた。しかし歯痒い気持ちを抱えながらも銀の少女にこの先へ行くなと伝える。一体どんな力か知らないが、いくら魔女を退ける力を持っていてもあのお菓子の魔女は今までとは比べ物にならない程強いのだ。例え自分の持っている装備で武装したところで目の前の少女は簡単に捻り潰されてしまうだろう。しかし一方の銀の少女はというと、
「ナニをしているのかねと尋ねたのだがね。そんな身体中縛りあげて、SMプレイのオナニーにでも興じているのかね?では私も混ぜてくれないかね?私も興味があってね、どちらかといえば被虐的な快楽を味わいたいのだが」
......赤の他人を本気で殴りたいと思ったのは生まれて初めてだ。こっちはすぐに逃げるよう警告を飛ばしているというのに。目の前の少女は気楽そうに、いやいっそこの空間をギャグ時空に塗り潰そうとしているのではないかという程銀の少女は飄々としていた。しかも自分でも分かる露骨な下ネタを呼吸をするかのようにぶっ込んできやがった。
108:松坂英治[saga]
2020/02/22(土) 13:44:34.12 ID:+o1k+bpn0
パァンッ!!と、すぐそこまで来ていた使い魔が破裂した。
「.................................え?」
何が起こった?
魔女に比べて雑魚とはいえ普通の人ならば簡単に殺されてしまう使い魔を、この銀の少女が倒したとでもいうのだろうか?いや、今の現象はそれこそ魔法でなければ無理な話だ。しかし目の前の少女からは一切の魔力を感じない。それこそたった今の現象はキュゥべえの奇跡でなければ出来ないことだ。
頭の中が疑問でいっぱいになっているのを知ってか知らずか銀の少女は回答を言った。
109:名無しNIPPER[sage]
2020/02/26(水) 02:23:08.76 ID:7Z54iWND0
オラッ?オラッ?次出せよ豚っ?
110:松坂英治[saga]
2020/03/02(月) 00:41:43.53 ID:cYuzRuES0
「......取り敢えずこのリボンは切れるかしら?」
「りょーかい」
まずはこのリボンをどうにかしなければ話にならない。このリボンには魔力で耐久性が強化されている為簡単には切れないと思っていたのだが、目の前の少女は軽くOKを出した。
銀の少女は人差し指と中指を伸ばし、まるでハサミで切るかのようにリボンを難なくちょきんと切ってしまった。
「取り敢えず礼を言うわ。ありがとう。けどこの先には行かないで、使い魔を倒せるとしても、この先生き残れるかは保証しかねるわ。だから、」
111:松坂英治[saga]
2020/03/02(月) 01:05:26.59 ID:cYuzRuES0
対して銀の少女はくるりと体をこちら側へ向け、待っていましたと言わんばかりに凄絶な笑みを浮かべ、
「勿論さ、レディの頼みとあらば尚更」
あっさりとOK を出した。
「さて、正式に君からの頼みも聞き入れたことだ。本腰をいれてかかるぞ」
瞬間、どこから取り出したのか大きな砲台のようなものが銀の少女の前に現れ、爆音を鳴らしながら何かを撃った。そしてドッッッボッッッ!!!!という音と共に魔女の使い魔達が弾け飛ぶ光景がほむらの瞳に映った。
112:松坂英治[saga]
2020/03/02(月) 02:33:39.63 ID:cYuzRuES0
「パーティーの時間には間に合ったか」
左手にはねじくれた銀の杖を持ち、右手は鉄砲のジェスチャーをしていた銀の少女が呟いた。
「さあ、第二ラウンドといこうか。こちらも雑魚ばかり相手をしていて退屈していたところだったんだ。精々楽しませてくれよ」
黄色い魔法少女は呆然としていてまどかとさやかは固まったまま、ほむらは今の現象が理解出来ずに唖然としていた。そしてアレイスターは鉄砲のジェスチャーをした右手を構えたまま、シャルロッテの方へと一歩、二歩と歩みを進める。
「Let's start witch hunting.Special
113:松坂英治[saga]
2020/03/02(月) 02:34:36.25 ID:cYuzRuES0
「どうなっているの?」
黄色い魔法少女、巴マミはそう呟いた。謎の銀の少女と暁美ほむらが一緒に戦っている光景を呆然としながら見ていた。
魔法少女でない筈の銀の少女が何故魔法を使える?
彼女達は自分を助けに来てくれたのか?
いや、そもそも自分は今までどんな状況だった?
114:松坂英治[saga]
2020/03/02(月) 02:35:20.93 ID:cYuzRuES0
某第一位風にカッコつけながらアレイスターはマミ達を守るようにマミ達の前に立った。
「先程は雑魚ばかりと言ったがここまで耐久値が高いと最早ストレスゲーだな」
右手と左手、二丁拳銃のジェスチャーをとり連続で火花を散らす。ズガガガガガガガッッッ!!!!!と、いくつもの銃弾の雨がぶつかる衝撃がシャルロッテを襲う。
「さて、そろそろ終わりにさせてもらうとするかね」
と言い、お菓子の魔女にトドメを刺す為にジェスチャーの構えをする。それは大体大砲のようなものだった。
115:名無しNIPPER[sage]
2020/03/03(火) 14:24:32.65 ID:ce8ghFvUO
いいわよ。もっと供給なさい...
116:松坂英治[saga]
2020/03/03(火) 20:10:08.22 ID:AdULX9Kb0
シャルロッテが倒されたことにより、サイケデリックなこのサイケデリックな空間もシャルロッテと共に消えていった。
日が傾き、世界をオレンジに染め上げたその場に残っていたのは通路の中央にあるグリーフシードとアレイスター、暁美ほむら、鹿目まどか、美樹さやか、キュゥべえ、そして巴マミだった。
巴マミは最初、まるで時が止まったかのように呆然としていた。だが、自然とマミの思考は現実のスピードに戻り、今の状況を理解するに至った。
そして、そして、そして。
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