45: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:38:40.92 ID:yU6CR/tX0
「それにしても柚が居残りレッスンとはな……」
「意外だった? ホラ、もっと褒めてっ♪」
46: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:39:46.16 ID:yU6CR/tX0
「……」
「美世サンにも心配されたよっ、でも大丈夫っ」
47: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:40:24.01 ID:yU6CR/tX0
◇
48: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:40:57.75 ID:yU6CR/tX0
「ふーっ」
「揃いましたね!」
49: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:41:31.27 ID:yU6CR/tX0
――――――
―――
50: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:42:05.36 ID:yU6CR/tX0
「……どういうことだ?」
「ベテトレさんは笑ってなかったっ」
51: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:42:55.02 ID:yU6CR/tX0
ココロがはち切れそうだった。なんて言われたらアタシは納得するのかも分かっていなかった。でも、現実から目を背けて夢を見続けることの方がずっとツラいってアタシは良く分かっている。
「そうだな……」
52: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:43:49.88 ID:yU6CR/tX0
「それもウソ……でしょ」
「……っ、そ」
53: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:44:29.26 ID:yU6CR/tX0
◇
54: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:44:59.00 ID:yU6CR/tX0
「あっ」
あまりにも熱くなった身体に、凍えてしまいそうな張り詰めた空気。曇り空の下、静かな街はクリスマスが近いことを告げようとしていた。色褪せた世界でも目ざといくらいに煌めきを放つイルミネーションは、アタシが視界を隠してしまう前に想い出で世界を彩ろうとする。
55: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:45:25.51 ID:yU6CR/tX0
アタシはフツウの子だ。そんな子が無理をしても疲れちゃうんだってことを忘れてたんだろう。アイドルって楽しいことを見つけたせいで、期待に応えたいって、声援に応えたいってそう思っちゃったせいで。ココロのどこかでアタシにも輝くなにかを見つけられるって信じていたから。
プロデューサーサンやみんなが持ってきてくれる「楽しい」で十分だったはずなのに、アタシは何を欲張ってしまったんだろう。とうの昔に諦めた全力の眩しさをマジメに追いかけてどうしたかったんだろう。
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