喜多見柚「フライバイ」
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48: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:40:57.75 ID:yU6CR/tX0


「ふーっ」

「揃いましたね!」

「はいっ」

 みんなのほっとするような声が響く。アタシの中でそれは上手く処理できなくてぼやけた音に変わる。

「よし、おしまいだ。これでいこう!」

 気付いてしまったことがあった。なにかを確かめるように見上げたベテトレさんの顔。多くを語らずにさっと片付けを始めるベテトレさん。アタシのココロはどうやらベテトレさんと一緒らしかった。でも誰も気付いていない。

 センターはこれで本当に良かった? もっと、もっとできることがあるんじゃないの?

「柚ちゃん?」

 更衣室にみんなが戻っていく。取り残されたままのアタシに肇チャンが気付いて振り返るけれど、アタシは声がでなくて、小さく手を振るので精一杯だった。それで納得してくれたのか肇チャンもみんなのところへ戻っていく。

 レッスンルームはふたりだけになった。


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