49: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:41:31.27 ID:yU6CR/tX0
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「ベテトレさん」
「ん、喜多見か? なにか聞き忘れたことでもあるのか?」
誰もいなくなったレッスンルーム、片付けをしているベテトレさんを捕まえるならここしかなかった。街を見下ろせる大きな窓の向こうにはいつもよりもずっと暗い空が広がっていて、アタシたちの姿を朧げながら反射している。
「どうしてオッケーをだしたの?」
そこに主語はなかった。アタシも何が聞きたいのか確かめないまま言葉を紡いだ。なにも捕まえることのできないココロは、縋るようにベテトレさんのキモチを探りたかった。
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