46: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:39:46.16 ID:yU6CR/tX0
「……」
「美世サンにも心配されたよっ、でも大丈夫っ」
「だってほら難しいステップだって遅れずにできるようになってるし、ずっと大きな声がでるようになったし」
その場でくるりとターンしてみせる。できるだけおどけて、疲れも、もやもやも見せないように。
「アタシきっと変わってるよねっ」
これでおしまいとばかりに言葉をたたきつける。プロなんだったら、センターなんだったら、そんな気持ちばかりがココロを占拠してる。それでもアタシが変われるきっかけがそこにあるんだったら今度こそ頑張れる。もうひとりじゃないし、それにトクベツな人が信じてくれないのはもっと嫌だよ。
すっかり暗くなった窓の外、カメラの画像を確認しながらなにかを考えているプロデューサーサンを横目に、アタシはもう一度、今度のステージの段取りを最初から始めた。
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