北条加蓮「藍子と」高森藍子「灰を被っていた女の子のお話」
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/24(火) 17:35:20.83 ID:SmxjqBVS0
加蓮「変な子でしょー」

藍子「むっ」

「加蓮ちゃん。あなたを支えてくれた女の子でしょ。そういう言い方は、良くないんじゃないかな?」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/24(火) 17:35:51.64 ID:SmxjqBVS0
加蓮「で、さ。とりあえず……私に何の用だったの? 会いたい、って……」

「……」

加蓮「正直もう話すことなんてなくて、っていうか会うこともないって思ってたし……会いたいとも思ってなかった」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/24(火) 17:36:21.03 ID:SmxjqBVS0
「さあ、加蓮ちゃん。お先にどうぞ」
「あなた達が……加蓮ちゃんがお話を教えてくれるの、大好きだから。教えてほしいな?」

藍子「加蓮ちゃんのお話を?」

以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/24(火) 17:36:50.56 ID:SmxjqBVS0
加蓮「あ、あのさぁ! その……昔の話! すごく聞きたいって訳じゃないんだけど、……教えて!」

「はい。なぁに?」

加蓮「私っ……私、あなた以外の大人のこと、全然知らなくて」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/24(火) 17:37:21.17 ID:SmxjqBVS0
藍子「……加蓮ちゃんっ。おちついて。がんばって?」

加蓮「……うん」

加蓮「病院の人っ! 病院の人達は……私のこと、どう見てたの? どんな子だって思ってたの?」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/24(火) 17:37:50.57 ID:SmxjqBVS0
加蓮「あのっ。けど、これっ、……藍子に! 藍子に言われて、もしかしたらそうかもー? って、ちょっと考えただけだから!」

加蓮「別にっ、ないならないでいいし! っていうかもし仮にあったとしても! 別にアンタも、病院の奴らのことも、病院もぜんぶ! 嫌いだからね。今でも大っ嫌い!」

加蓮「プレゼントを配るのだって、別に引き受けるって決めた訳じゃなくて!」
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/24(火) 17:38:20.81 ID:SmxjqBVS0
「ありがとう、藍子ちゃん。でもいいの」
「そういう本音を聞くのが、嬉しいから」

加蓮「……。……言ってることぐちゃぐちゃで、ごめん」

以下略 AAS



23:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/24(火) 17:38:50.90 ID:SmxjqBVS0
「加蓮ちゃんをどうすればいいのか、どう話しかけたらいいのか。私も含めて、みんなずっと困っていたわ」
「病院に来たばかりの頃の加蓮ちゃん、他の子と比べても、本当に気持ちを表に出さない子だったから――」

藍子「病院に来たばかりの……?」

以下略 AAS



24:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/24(火) 17:39:21.17 ID:SmxjqBVS0
「敵対心を持たれることは、不思議でも何でもなかった。私たち、そう思われ慣れてるものね。子供はみーんな、私たちを敵だと思っちゃう」
「ただ、そういう子だって……絶対に、他の何かを持っているの」
「好きなこととか、興味のあることとか」
「でも、入院したばかりの頃の加蓮ちゃんには、そういう物が全くなかったのよ」

以下略 AAS



25:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/24(火) 17:39:50.91 ID:SmxjqBVS0
「ただ、……そうね。ごめんなさい」
「私は、加蓮ちゃんとお話するくらいのことはできたけど……他のみんなは、何もなかった頃の加蓮ちゃんのイメージが強すぎて」
「どう話しかければいいのか、どう接したらいいのか全く分かっていなかったの」
「加蓮ちゃんも、私以外にはアイドルの話、ほとんどしていなかったみたいだから……」

以下略 AAS



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