北条加蓮「藍子と」高森藍子「灰を被っていた女の子のお話」
1- 20
25:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/24(火) 17:39:50.91 ID:SmxjqBVS0
「ただ、……そうね。ごめんなさい」
「私は、加蓮ちゃんとお話するくらいのことはできたけど……他のみんなは、何もなかった頃の加蓮ちゃんのイメージが強すぎて」
「どう話しかければいいのか、どう接したらいいのか全く分かっていなかったの」
「加蓮ちゃんも、私以外にはアイドルの話、ほとんどしていなかったみたいだから……」

加蓮「…………」

「だけど、みんな気にはしてた」
「加蓮ちゃんが、どうすれば元気になってくれるか。どうすれば笑顔を見せてくれるか」
「同僚から頼まれたこともいっぱいあるわよ? お前にならまともに会話してくれるだろうから、って」
「例えどんな相手でも――」
「患者の笑顔を求めない人なんて、病院にはいないから」

加蓮「…………」

藍子「……、」

加蓮「アイドルに憧れる前のことは……ホントにほとんど覚えてない。ただ、何もなかったことだけは覚えてる……。何も見たくなくて、誰1人、私の味方なんていないって思い込んでて――」

加蓮「……そうなんだ。そんな私のことも、気にしてくれていたんだね」

「……ふふ、素直に信じるの?」

加蓮「……うん」

「そう。そっか……」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
83Res/62.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice