北条加蓮「藍子と」高森藍子「灰を被っていた女の子のお話」
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24:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/24(火) 17:39:21.17 ID:SmxjqBVS0
「敵対心を持たれることは、不思議でも何でもなかった。私たち、そう思われ慣れてるものね。子供はみーんな、私たちを敵だと思っちゃう」
「ただ、そういう子だって……絶対に、他の何かを持っているの」
「好きなこととか、興味のあることとか」
「でも、入院したばかりの頃の加蓮ちゃんには、そういう物が全くなかったのよ」

「加蓮ちゃんにはどう接すればいいのか、ほとんどの人が分からなかった」
「……正直に言えば、私も。最初は、本当にどうしようもなかったわね」
「少し経って、加蓮ちゃんがアイドルを知ってからは――」
「加蓮ちゃん、いっぱいアイドルの話をしてくれたわよね。テレビの中の、きらめく姿のこと」

加蓮「え、そんなに話したの……?」

「覚えてない? 話が盛り上がって、検診の時間が少し過ぎてしまったこと、何回もあったのよ?」

藍子「……加蓮ちゃん。忘れているだけで、やっぱり楽しかった思い出だってあるんじゃないですか」

加蓮「うぐ……。ほ、ほら、その……嫌な思い出しか記憶に残ってなくて」


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