北条加蓮「藍子と」高森藍子「灰を被っていた女の子のお話」
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20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/24(火) 17:37:21.17 ID:SmxjqBVS0
藍子「……加蓮ちゃんっ。おちついて。がんばって?」

加蓮「……うん」

加蓮「病院の人っ! 病院の人達は……私のこと、どう見てたの? どんな子だって思ってたの?」

「…………」

加蓮「藍子に言われたの。昔の私は今ほど賢くなくて、周りをちゃんと見ることもできなかったんじゃないか、って」

加蓮「だからもしかして、私が思い込んでただけかも、って」

加蓮「私も……そうかも、って思う。今なら……思えるの」

「…………」

加蓮「……病院は、暗くて冷たくて、聞こえてくる音も声もぜんぶ無機質で機械みたいで、私にとっては牢屋と同じような場所だった」

加蓮「アイドルになってから、世界には暖かいものがいっぱいあるんだなって気付いたけど……」

加蓮「ひょっとしたら、あの牢屋の中にも……あなたたちにも、私が見つけれてないだけで、もっと何かあったのかな、なんて……」

「…………」


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