2: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/24(火) 03:23:26.20 ID:FLJvNdsK0
と、来ればここはアイドル渋谷凛の腕の見せ所なのではないだろうか。
見せ所だと思う。
3: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/24(火) 03:25:04.88 ID:FLJvNdsK0
〇
雑に肩を揺すられる振動で、私は覚醒を果たす。少し重たい瞼を持ち上げて、私の肩に置かれた手と、その伸びている方向を見やる。
4: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/24(火) 03:26:20.41 ID:FLJvNdsK0
「えー」
「えー、って何さ」
5: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/24(火) 03:27:07.00 ID:FLJvNdsK0
やがて、到着したのはうちの事務所にいくつかある会議室の中のひとつだった。
「今年はここです」
6: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/24(火) 03:28:01.03 ID:FLJvNdsK0
「すごいね。これ」
「うん。頑張った」
7: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/24(火) 03:29:14.76 ID:FLJvNdsK0
そのあとで、プロデューサーも私の隣に椅子を持ってきて、座る。
「正面じゃないんだ」
8: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/24(火) 03:30:22.28 ID:FLJvNdsK0
彼はしゅるしゅるとリボンをほどいて、ほどいたリボンさえも丁寧に置き、包み紙をおそるおそる開く。
そして、出てきた小箱の蓋を開けるや否や「おお……」と感嘆の声を上げた。
9: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/24(火) 03:31:38.99 ID:FLJvNdsK0
「ねぇ」
「ん?」
10: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/24(火) 03:32:06.36 ID:FLJvNdsK0
こうして今年も、穏やかで、温かなクリスマスが、幕を開ける。
11:名無しNIPPER
2019/12/24(火) 10:25:57.98 ID:NRGEIGZ9O
良かった
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