54: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2019/11/25(月) 22:18:55.23 ID:NBL3UyTw0
秋月「念の為に聞いておきたいんですが、猪って草食ですよね?」
( T)「いや雑食」
熊野「虫や爬虫類、場合によっては小動物も食べますわね」
55: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2019/11/25(月) 22:20:04.04 ID:NBL3UyTw0
( T)「……」
風上から、嫌な臭いが漂ってくる。身を伏せ、更に慎重に進む
『ぐちゃぐちゃ』といった咀嚼音。そして時折、鼻を鳴らす音が聞こえる
56: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2019/11/25(月) 22:21:25.57 ID:NBL3UyTw0
スラッグ弾は胴に命中するが、分厚い毛皮に塞がれポトリと落ちる。読んで字の如く『痛くも痒くも』ないのだろう
しかし気には障ったようで、先ほどまで貪っていた『ぬっぺふほふ』を鷲掴みにすると
「ブギィッ!!!!!!」
57: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2019/11/25(月) 22:22:10.22 ID:NBL3UyTw0
(#T)「悪質タックル!!!!!!!」
四メートルあろうと筋肉の方が強いので、腕に飛びかかり軌道を逸らす
爪は熊野の身体の代わりにジャケットの端を切り裂くに留まった
58: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2019/11/25(月) 22:22:38.34 ID:NBL3UyTw0
互いに突進、すると見せ掛けて
(#T)「そらよっ!!」
59: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2019/11/25(月) 22:23:37.25 ID:NBL3UyTw0
「ビギィィィ!!!!」
(#T)「クソッ、ダメか!!」
60: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2019/11/25(月) 22:24:24.61 ID:NBL3UyTw0
(;T)「後は……っ、これだ!!」
奴の食い残しである『ぬっぺふほふ』の肉片を拾い、服に擦りつけrくっせ!!!!!!!!!!!オウェッ!!!!!!!
だがこれで奴が使える器官を最大限に惹きつけられる。『臭い』と『音』で誘うのだ
61: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2019/11/25(月) 22:26:09.44 ID:NBL3UyTw0
「ブギィィイイイイイイイイイイイイイ!!」
(#T)「今ッ!!」
62: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2019/11/25(月) 22:26:45.82 ID:NBL3UyTw0
熊野「いえ、どうやら……『やった』ようですわね」
熊野の言う通り、木の杭は奴の腹を突き破り、中の物をあっぴろげにしている
綺麗な仕留め方とは言えないが、木っ端微塵よりかはマシだろう
63: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2019/11/25(月) 22:27:47.06 ID:NBL3UyTw0
( T)「はいはい狸寝入り狸寝入り」
イタチの最後っ屁らしく振り下ろされた腕を軽く避け
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