白雪千夜「足りすぎている」
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61:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 23:14:46.54 ID:QXbKSZYO0
「5…6…7…8、あ、あぁぁ!」
「何やってるにゃー! 李衣菜チャン!」
「そ、そんなこと言われたって!」

 李衣菜さんが脚を引っかけ、みくさんがすかさず責め立てる。
以下略 AAS



62:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 23:16:26.13 ID:QXbKSZYO0
「……44…! 45…! 46…う、わああああ!」
「ごめんなさい! 私が、今のは私がぁ、うぅぅ…!」
「大丈夫だにぃかな子ちゃん! 何度でもやり直そう?」
「ダー! キラリの言うとおりです」

以下略 AAS



63:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 23:18:08.98 ID:QXbKSZYO0
「……95…! 96…! 97…! 98…!」

 これもようやく――ようやく、終わる。

「……99…!! ひゃくーーっ!!!」
以下略 AAS



64:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 23:20:20.72 ID:QXbKSZYO0
「……ありがとうございます」

 この人の、これだけ気配りができる余裕はどこから来るものなのか。
 彼女の行いは、私が黒埼家で行っているような使命感、義務感とは、まるで毛色が違う。

以下略 AAS



65:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 23:23:13.08 ID:QXbKSZYO0
 ――あずましぃ。

「あっ! アーニャ、それってどんな意味!?」

 遠くの方でかな子さん達と談笑していた未央さんが、耳ざとくアーニャさんの呟きを聞きつけて駆け寄ってくる。
以下略 AAS



66:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 23:24:55.55 ID:QXbKSZYO0
「えっ、ちよちーも北海道出身なの!?」
「はい」

「ええぇぇ、でも、そんなズルいよアーニャ!
 だってさっき、明らかにロシア語っぽく「アズマァースィ〜」って流暢に言ってたじゃん!」
以下略 AAS



67:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 23:26:37.46 ID:QXbKSZYO0
   * * *

 当日は生憎の天気だった。
 それはシンデレラプロジェクトにとって、ある意味幸いだったかも知れない。

以下略 AAS



68:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 23:28:37.68 ID:QXbKSZYO0
「ごめんなさい……! うぅ、うっ、ううぅ……!!」

 医務室のベッドの上で、ひどく無念そうに泣きはらす美波さんを、沈痛な面持ちで見守るメンバー達。

 思うに彼女は、気ぃ遣いが過ぎたのだ。
以下略 AAS



69:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 23:30:19.49 ID:QXbKSZYO0
 メンバーが一斉にどよめく。

 お前、状況が分かっているのか?
 美波さんがこのような状況になっていて、ラブライカの曲をどうやり遂げようと言うのか。

以下略 AAS



70:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 23:32:20.81 ID:QXbKSZYO0
 ――視線を感じる。
 言うまでもなく皆の、そして、誰よりもアーニャさんの視線を。

 確かに私は、アーニャさんと親しくさせていただいていた。
 というより、何故かアーニャさんが積極的に私との交流を図ってくれると言った方が正しい。
以下略 AAS



71:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 23:34:19.62 ID:QXbKSZYO0
「ニェット、チヨ」

 声が聞こえた方を振り向くと、いつも優しく微笑んでいるアーニャさんが、険しい顔をして私を見つめていた。

「プロデューサーもアーニャも、チヨに言ってほしいです。
以下略 AAS



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