63:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 23:18:08.98 ID:QXbKSZYO0
「……95…! 96…! 97…! 98…!」
これもようやく――ようやく、終わる。
「……99…!! ひゃくーーっ!!!」
悲鳴のようなカウントが夕暮れの広場に弾け、同時に皆の体が一斉にその場に崩れ落ちた。
さすがに、これは堪えたな――。
膝と両手をつき、肩で息をしているうちに、目の前の地面に汗がいくつも垂れていく。
顔についていた白粉は、とっくに剥がれ落ちているだろう。
「チヨ」
ふと、視界が少し暗くなった。
何とか体を起こして見上げると、アーニャさんがペットボトルを持って目の前に立っている。
「お水です」
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