白雪千夜「足りすぎている」
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275:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:29:17.30 ID:Hn+oLRjQ0
 そんな――。

 勘弁してくれ。
 皆で――シンデレラプロジェクトだけでなく、プロジェクトクローネの皆とも、アイツや常務、玲音さんも、皆で作り上げたフェスなんだ。
 ここまで来て、私が、こんなつまらないミスで台無しにするというのか?
以下略 AAS



276:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:30:18.88 ID:Hn+oLRjQ0
 ――――ッ!


 ――――。

以下略 AAS



277:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:32:55.75 ID:Hn+oLRjQ0
 その時、ステージの上で起きたことを、私はこの先誰にも言うことは無いだろう。
 お嬢様にも、アーニャにも、凛さんにも――ましてアイツや杏さんになんて。
 いくらあの人達でも、もし言ったら馬鹿にされるに決まってる。

 それでも、確かにあの瞬間、私の身体には翼が生えたのだ。
以下略 AAS



278:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:36:50.49 ID:Hn+oLRjQ0
 改めて目の前に広がる、無数のペンライトの光。
 まるで、そう――アーニャと見た夜空に瞬く星々そのものだった。

 曲は、先ほど壮大な間奏に入ったばかりだ。

以下略 AAS



279:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:40:21.47 ID:Hn+oLRjQ0
 自分が他者に分け与えられるものなど無いと思っていた。
 しかし、目の前のこの人達は、私に信じさせてくれる。
 この身を投げ出すことで巡り合う、得難き喜びもあるのだと。

 私なんかが、無償の愛などという気取ったことは言うまい。
以下略 AAS



280:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:42:02.93 ID:Hn+oLRjQ0
  Dear boy いつも夜空にわたしを探して
  すぐ見つけられるように 強い光を放とう
  瞬く軌道は ふたりの目印
  今どこで見ているの? truth 感じてる

以下略 AAS



281:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:47:30.94 ID:Hn+oLRjQ0
 ダンサブルな曲でもないはずなのに、舞台袖に向かう脚がフラフラしている。
 お嬢様は、一体どれほどの極限にいたのだろうか。

「チヨ!」

以下略 AAS



282:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:49:18.41 ID:Hn+oLRjQ0
「千夜ちゃん」

 ふと声が聞こえた方へ目を向ける。
 お嬢様と――凛さんだ。

以下略 AAS



283:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:53:38.65 ID:Hn+oLRjQ0
 振り返ると、アイツがタオルと給水を持って私の後ろに立っていた。

「お疲れ様でした」


以下略 AAS



284:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 01:55:30.40 ID:Hn+oLRjQ0
「……ばーか」

 コホンと咳ばらいをして、滲んだ視界でもはっきりそれと分かる真っすぐな定規を見つめる。

「お前なんか、お前で十分です。これまでも、これからも」
以下略 AAS



285:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 02:03:54.45 ID:Hn+oLRjQ0
 ――――


 ねぇ、ちょっと。
 ちょっとそこのキミ。キミだよ。
以下略 AAS



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