563: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/09/29(水) 00:51:26.81 ID:+6Bg2JYSO
例え小さくてもそれは軍艦に搭載されていた兵器。ちゃちな拳銃なんかとは別物だと理解していたつもりだった。
それでも軽々とこれらを操る艦娘を見て、それほどたいしたものじゃないと思っていたのも事実だった。
飛龍『普段は私達が腕力にもの言わせて押さえつけてるものだからさ、課長さんなんか撃ったら骨の一本二本は覚悟しなきゃよこれ』
564: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/09/29(水) 00:52:05.05 ID:+6Bg2JYSO
飛龍『ちょくちょくこういう仕事やってるのよあの娘。新聞とか掲示板とか、あと艤装にペイントとかね!』
緋色『へぇ〜』
男『ん?艤装に無断で描くのって禁止じゃなかったか?』
565: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/09/29(水) 00:52:47.05 ID:+6Bg2JYSO
緋色『飛龍さんもペイントしてもらったりした事はあるの?』
飛龍『私はないのよねぇ。ほら空母って甲板と艦載機が装備なわけだけど、どっちも色とか書いてある文字なんかで見分けたりするからそういうのやると危ないのよ』
緋色『色?』
566: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/09/29(水) 00:53:58.54 ID:+6Bg2JYSO
男『結構繊細なんだな。正直もっと自由に操れるものだと』
飛龍『艦娘は基本的に内に秘めてる力を放出するものだけれど、私達空母は放ったそれを繋ぎ止めて操らなきゃいけないもの。それも幾つもね。だから潜水艦に並んで特殊なのよ』
緋色『潜水艦…』
567: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/09/29(水) 00:55:00.32 ID:+6Bg2JYSO
緋色『こう?』
飛龍『もうちょっと横で、そうそう。結構上に跳ねるから』
2人共楽しそうだった。
568: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/09/29(水) 00:55:50.19 ID:+6Bg2JYSO
男「ま、確かにビビってたら戦場でやってけないもんな」
そういう意味じゃ緋色が武器に対して抵抗がないのはとりあえず良しとすべきなのかもしれない。
男「武器、か」
569: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/09/29(水) 00:56:40.77 ID:+6Bg2JYSO
男「同じ口径でも色々種類があるからな。だから逆にそこから特定できるんじゃないかって」
秋雲「ふむふむ。記憶にはなくても身体に染み付いてるクセみたいなのって艦娘にはあるしね。実際に触ってみたら思い出す可能性はありよりのあり」
男「何より他に糸口もないしなぁ」
570: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/09/29(水) 00:57:54.06 ID:+6Bg2JYSO
男『もしもし』
明石『面白そうなこと言うじゃないですかあ!』
スピーカー機能をオンにしたんじゃないかという程に大きな声が部屋に響いた。
571: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/09/29(水) 00:58:38.82 ID:+6Bg2JYSO
明石『あ、オッケーだそうです』
男『え?あ、なんて?』
明石『内線で聞いてきました!というわけで今すぐ来ちゃってください!』
572: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/09/29(水) 00:59:04.42 ID:+6Bg2JYSO
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叢雲から釘を刺されたので緋色には暫く部屋を空けることを伝える必要がある。
しかしなんでOK出したんだろうか叢雲。
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