563: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/09/29(水) 00:51:26.81 ID:+6Bg2JYSO
例え小さくてもそれは軍艦に搭載されていた兵器。ちゃちな拳銃なんかとは別物だと理解していたつもりだった。
それでも軽々とこれらを操る艦娘を見て、それほどたいしたものじゃないと思っていたのも事実だった。
飛龍『普段は私達が腕力にもの言わせて押さえつけてるものだからさ、課長さんなんか撃ったら骨の一本二本は覚悟しなきゃよこれ』
男『肝に銘じておこう…それ中身はどうなってるんだ?』
飛龍『中身は知〜らないっ。でもなんかアレしてこれして上手いこと本物みたいな反動にしたんだって。あの二人の暇つぶし品だから無駄に凝ってるわよ』
緋色『このレバーが安全装置?』
飛龍『詳しい使い方は中の仕様書見てってさ』
男『ちゃんと仕様書まで作ってあるのか』
箱の中を見てみると中に小さな紙が入っていた。どうやら一枚の紙を折り畳んで冊子風にしたものらしい。
ご丁寧に表紙や中身には図以外に手順を分かりやすくするためのイラストがいくつか添えられている。
男『秋雲だなこれ』
飛龍『え、凄い、なんでわかったの?』
男『そりゃあ…なんとなくな』
緋色『前にイラストが得意って言ってたけれど、とても綺麗ねこれ』
男『だな』
単装砲のイラストはどの角度の絵も実に正確に描かれている。
それとは逆に添えられている夕張や明石のイラストは二頭身程の人形のようなディテールで、ポーズや表情のバリエーションに富んでいた。
きっとどちらも描いていて楽しかったのだろう。
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