忍野扇「だから忘れないでください。この愚か者」阿良々木暦「ああ……わかった」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/10/26(土) 22:35:14.90 ID:hAYTqdlSO
「どうして再び、罪を繰り返したのですか?」
「は?」
「まさか憔悴し切った阿良々木先輩が懲りずにまた盛大に哄笑するとは思いませんでしたよ」
何を言っているんだこの子は。理解出来ない。
以下略
AAS
11
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/10/26(土) 22:36:39.90 ID:hAYTqdlSO
後日談というか、今回のオチ。
「みっともない姿を見せて、ごめん」
「いえいえ、目の保養になりました」
以下略
AAS
12
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/10/26(土) 22:38:06.13 ID:hAYTqdlSO
「事故ではなく、事件ですけどね」
「せめて事案に留めておいてくれ」
泣く泣くそう願い出ると、扇ちゃんは少し考えるそぶりを見せてから、きっぱりした口調で。
以下略
AAS
13
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/10/26(土) 22:38:51.73 ID:hAYTqdlSO
おまけ
「意味なんてないわよ」
友達はいらない。
以下略
AAS
14
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/10/26(土) 22:40:00.84 ID:hAYTqdlSO
「どうして雨なのにシーツを干してるんだ?」
「だから、意味なんてないわよ。嫌いだもの」
ベランダに干してあったシーツに目が留まる。
今日は土砂降りなので、乾く兆しはなかった。
以下略
AAS
15
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/10/26(土) 22:41:14.75 ID:hAYTqdlSO
「なんで急にシーツを洗濯したんだ?」
「意味なんてないって言ってるでしょ」
最寄りのコインランドリーにて、濡れたシーツを乾燥機に入れ、ドラムがグルグルと回転する様子を眺めながら、乾くまで手持ち無沙汰な僕と老倉は、一見雑談とも見て取れるものの、その実、完全に一方通行な独り言を呟き合った。
以下略
AAS
16
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/10/26(土) 22:42:35.98 ID:hAYTqdlSO
常時情緒不安定な老倉育は、俯いて何やら考え込んでいたり、そして忍笑いをしてみたり、かと思えば頭を抱えて恐慌状態に陥ったりする。
「うう……阿良々木におねしょがバレた。恥ずかしい。死にたい。消えてなくなっちゃいたい」
一見すると狂人じみてはいるが、今となってはそれを彼女の個性として僕は受け入れ、あまり心配することなく、黙って落ちつくのを待つ。
以下略
AAS
17
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/10/26(土) 22:44:07.08 ID:hAYTqdlSO
「阿良々木」
「なんだよ」
「今すぐ消えて」
僕は消えない。
以下略
AAS
18
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/10/26(土) 22:45:19.82 ID:hAYTqdlSO
「子供が欲しいわ」
乾燥機が止まり、さあシーツを回収しようとした矢先、老倉育がおかしなことを口走った。
「どこかに落ちてないかしら」
以下略
AAS
19
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/10/26(土) 22:46:39.33 ID:hAYTqdlSO
「ひとまず」
老倉育は自分の考えを総括するように呟いた。
「何よりも先決なのは、子供の前で今日みたいにおねしょをしないようにすることよね」
以下略
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