忍野扇「だから忘れないでください。この愚か者」阿良々木暦「ああ……わかった」
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19:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/26(土) 22:46:39.33 ID:hAYTqdlSO
「ひとまず」

老倉育は自分の考えを総括するように呟いた。

「何よりも先決なのは、子供の前で今日みたいにおねしょをしないようにすることよね」
「フハッ!」

思わず愉悦を漏らすと老倉は怪訝な面持ちで。

「阿良々木」
「なんだ?」
「どうして嗤うの?」
「意味なんかないさ」

例えば将来、僕みたいな子供の前でおねしょをしてしまった彼女の様子を想像してみたり。
例えば、シーツをバッグに押し込んだ際に香った彼女の尿の匂いに鼻腔をくすぐられたり。
意味を探そうとすればきっと見つかるだろう。

「意味なんて、嫌いだからな」

そうやって、なんでもかんでも意味を見い出そうとするこの世の中は酷く無意味だと思った。


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