忍野扇「だから忘れないでください。この愚か者」阿良々木暦「ああ……わかった」
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18:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/26(土) 22:45:19.82 ID:hAYTqdlSO
「子供が欲しいわ」

乾燥機が止まり、さあシーツを回収しようとした矢先、老倉育がおかしなことを口走った。

「どこかに落ちてないかしら」

そんな、犬や猫じゃあるまいし。
捨て子なんて居たら、大騒ぎになる。
なので、そのような妄言は聞き流して、乾燥機からせっせとシーツを取り出していると。

「阿良々木のような子供を、阿良々木みたいな恩知らずにならないように育てたいのよ」

身も蓋もないことを言われた僕は、仕方なく、乾いたシーツを片手に老倉に尋ねてみた。

「それに何の意味があるんだ?」

すると彼女は、しばらく考えてから、頷いて。

「意味なんかないわね」
「そうだな」
「まったく。だから、意味なんて嫌いなのよ」

ご理解頂けたようでなによりだと僕も頷いた。


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