24: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:42:59.88 ID:k2me14jR0
○
レッスンスタジオを出て、すぐ正面にプロデューサーの車は停まっていた。
25: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:44:07.64 ID:k2me14jR0
「……あれ。プロデューサー、指輪は?」
あくまで平静を装い、聞いてみる。
26: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:45:26.11 ID:k2me14jR0
「あれさ。特に意味のないものなんだ。結婚指輪だけど、実は俺結婚なんてしてなくて」
え。
27: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:46:52.10 ID:k2me14jR0
あれ。うそ。なんで。
何で悲しいんだろう。自分で自分が理解できず、わけがわからなくなってしまう。
28: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:47:55.94 ID:k2me14jR0
「……なんで私が怒ってるって思うわけ?」
ああ、私、嫌な奴になってる。
29: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:48:59.01 ID:k2me14jR0
「まぁ、わかんないならいいんだけど……じゃあもう一つだけ、聞いてもいいかな」
「どうぞ、なんなりと。もう信用がないかもしれないけど……」
30: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:50:15.07 ID:k2me14jR0
黙り込んでしまうプロデューサーに「あ。それともういっこ」と追撃をかけるべく、話しかける。
「海に行ったとき、質問には嘘偽りなく、って約束したよね。……嘘ついてたら私の命令に何でも一つ従う、っていうのも。」
31: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:51:00.79 ID:k2me14jR0
なぜ効き目がないのにまた結婚指輪を買えと言うのか。
プロデューサーはその理由にきっと気が付いていないはずだ。
32: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:51:30.21 ID:k2me14jR0
ぽーん、と電子音が鳴って、カーナビが目的地への到着が間近であることを告げる。
道中のちょっとしたアクシデントのせいで、ほんの少し気合が抜けてしまったけれど、程良く肩の力も抜けた。
33: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/08/10(土) 00:52:30.20 ID:k2me14jR0
終わりです。
ありがとうございました。
そして、本日は渋谷凛さんのお誕生日です。
渋谷凛さん、お誕生日おめでとうございます。世界で一番好きです。
34:名無しNIPPER[sage]
2019/08/10(土) 09:17:37.25 ID:mZBYBc5GO
乙
35Res/51.99 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20