【ミリマス】馬場このみ『衣手にふる』
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126: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/01/11(土) 14:43:18.57 ID:TaItlDyU0

莉緒たちは衝立の向こうの騒ぎからハム蔵が追われる身であることを知ってはいたが、
特段ハム蔵を捕まえようとする気はないようだ。
ハム蔵ちゃんも一緒に見る?といった調子でハム蔵に手を振ってみたり、手招きなんかをした。
それを見たハム蔵は莉緒が純粋な意図でそうしてるのだと察したのか、
以下略 AAS



127: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/01/11(土) 14:53:36.46 ID:TaItlDyU0

莉緒は再びファッション雑誌に目を戻して、夏に向けたトレンドの特集を追う。
白いカーディガンが目に留まり、桃子にこれなんてどうかしら、と声を掛けようと莉緒は桃子の方を向くが、
そこで、桃子がハム蔵の様子を興味ありげにちらちらと見ていたことに莉緒は気づく。
莉緒は微笑まし気に笑って、それから、ほら、チャンスよ、といった調子で桃子に促した。
以下略 AAS



128: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/01/11(土) 14:54:51.20 ID:TaItlDyU0

そんな返事をする桃子は、莉緒の言葉に押される形で、ハム蔵におずおずと人差し指を差し出した。
対するハム蔵は仰向けのまま桃子の指を受け入れた。
ふかふかクッションに包まれたハム蔵は、小さな手足で人差し指と遊んでみたり、
身体を預けてお腹を撫でさせたりとどこか心地よさそうにも見えた。
以下略 AAS



129: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/01/11(土) 14:55:32.58 ID:TaItlDyU0

「と、いう訳なのよ……。」

このみは、響たちハム蔵捜索チームとともに莉緒の元へやってきていた。
そこには、両手を器のようにして小さな手の上にハム蔵を乗せている桃子と、
以下略 AAS



130: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/02/09(日) 15:55:56.25 ID:lT49CYaR0

ともあれ、ようやく控室に平穏な時間が戻ってきた。
先ほどまでハム蔵の捜索班だった大神環は、美也に誘われて囲碁の対局の観戦に加わっていた。
海美と並んで、しばしば二人してうんうんと唸ったりしていて、
そのたびに、美也たちが「ここは……」と考え方を説明していた。
以下略 AAS



131: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/02/09(日) 15:57:14.50 ID:lT49CYaR0

このみは部屋を見回してそう呟いた。
亜美たちを探しにこの部屋に来たときには、百合子や紗代子といった、
ちょうどいま宿題に奮闘しているグループしか部屋にいなかったはずである。
それがいまでは、騒がしさには絶え間がなく、部屋も前より狭くなったんじゃないかと感じるほどになっていた。
以下略 AAS



132: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/02/09(日) 15:59:24.01 ID:lT49CYaR0

「琴葉ちゃん。……そういえば、さっきは大丈夫だった?」

「さっき……?………あっ!」

以下略 AAS



133: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/02/09(日) 16:16:06.81 ID:lT49CYaR0


そんな琴葉の様子が可愛らしくて、このみはもっとつつきたくなってしまいそうになる。
そうこうしていると、そばにいた昴が頬を染める琴葉を見て、思い返すように言う。

以下略 AAS



134: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/02/09(日) 16:17:17.79 ID:lT49CYaR0


「琴葉っていつだってビシッとしてるからさ。
オレなんてさ、ヒラヒラした衣装を着る、ってなったときとか、
まだ恥ずかしくって顔に出ちゃうときがあるんだよな。」
以下略 AAS



135: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/02/09(日) 16:31:56.09 ID:lT49CYaR0


「このみさん?」

「ふ、ふふ。ごめんなさいね。なんだか面白くって。」
以下略 AAS



136: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/02/09(日) 16:36:05.78 ID:lT49CYaR0

このみが琴葉の方を向くと、そこで二人は目が合った。
琴葉は、また少しだけ驚いた様子で、このみをじっと見ていた。

「そうよね、琴葉ちゃん。」
以下略 AAS



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