エミリーが忘れた日
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72: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:02:33.24 ID:9pdDfgPfo
 
その後エミリーの自室にお邪魔して二人で部屋の整理を手伝っていると、エミリーは私に訊いてきた。

「《どうして、こんなところまで私と一緒に来たんですか?》」
「《お父様が仕事の都合で付き添いが難しくなったからよ》」
以下略 AAS



73: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:03:19.03 ID:9pdDfgPfo
 


すっかりイギリスでの日常に溶け込もうとしているエミリーに、私は何もできなかった。
折を見て幼い頃の、つまり“よりちゃん”の話を持ちかけてみるも、やはりどこか心ここにあらずで手ごたえがない。
以下略 AAS



74: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:04:36.44 ID:9pdDfgPfo
 
「《最後にひとつだけ聞かせて》」

俯いているエミリーに向かって、私は構わず続けた。

以下略 AAS



75: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:05:55.54 ID:9pdDfgPfo
 
「《そうね……エミリーが一番辛いってこと、忘れてしまっていたわ。 ごめんなさい》」

ゆっくりと肩をさすって落ち着かせながら、できるだけ優しく話しかけていく。

以下略 AAS



76: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:07:01.59 ID:9pdDfgPfo
 
視界が狭くなってうっすら暗くなったような気がした。
エミリーの言葉が頭の中でグルグル回り、だんだんとそれが胸まで下りてきて蔦のように心臓を締め付けてくる。
エミリーも言いすぎたと思ったのか、一瞬息を呑んで私の反応を伺っているように見えた。

以下略 AAS



77: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:08:25.72 ID:9pdDfgPfo
 
「……なんでよ…………ここまでしてるってのに…………バカ……バカ……バカバカバカバカっ……!! ばかぁっ!!」

力の入らない両腕でエミリーの肩をわずかに揺する。

以下略 AAS



78: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:08:59.61 ID:9pdDfgPfo
 
綺麗に分けた前髪をグシャグシャと崩して、だらんと顔の前に垂らしてから、ハサミを開いて額に当てる。

「《何して……!?》」
「あんたがいつまで経っても忘れたまんまだからでしょうがっ……!」
以下略 AAS



79: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:09:44.45 ID:9pdDfgPfo
 




以下略 AAS



80: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:10:25.69 ID:9pdDfgPfo
 




以下略 AAS



81: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:11:17.48 ID:9pdDfgPfo
 
引きつったような声を吐き出したエミリーは、次の瞬間フッと力が抜けたように肩をカクリと落とし、頭を後ろへ投げ出すように、向こう側へ倒れていく。

「ちょっ……エミリー!?」

以下略 AAS



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